シリア:ダマスカス西部の軍用飛行場にイスラエルの攻撃
2024年02月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ダマスカス南部のマッザ軍用飛行場でイラン人航空専門家集団を標的とするイスラエルの攻撃
【ダマスカス:ヒバ・ムハンマド、本紙】
ダマスカス西部にあるマッザ軍用飛行場で激しい爆発音がし、その音をマッザ地区とムアダミーヤ・シャーム地区の住民らが聞いた。これに対し、シリア国営通信『SANA』は、「シリア防空部隊は占領下にあるシリア領のゴラン方面から侵入した無人航空機2機を撃墜した」と述べた。
事情を知る軍の情報筋は本紙とのやりとりの中で、「イスラエルは、マッザ軍用飛行場内で働くイランの専門家集団を爆撃した」と述べた。
同情報筋によると、「爆撃は、飛行場内にあるイランの航空専門家らが勤務する軍事整備センターを標的としたものだ」という。
また、『SANA』は軍の情報筋の言葉として以下のように報じた。「本日午後2時10分頃、無人航空機2機が占領下にあるシリア領のゴラン方面からシリア領空に侵入した。これに対抗し、シリア防空部隊はダマスカス西部でこれらの航空機を撃墜した。」
一方、シリア人権監視団は以下のように述べた。「首都ダマスカスとその周辺で激しい爆発音が聞こえた。これは、首都ダマスカス西部のマッザ軍用飛行場一帯が新たにシリア領内の標的となったことに起因する。なお、そこには、レバノンのヒズブッラーとイラン民兵組織の拠点がある。」
シリア防空部隊がミサイルへの反撃を試み、防空ミサイルのうちの1発の残骸が首都ダマスカス南部にあるサイーダ・ザイナブ近郊の住宅に落下したが、人的・物的被害が出たという情報はなかった。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:新藤花絵 )
( 記事ID:57330 )