トルコ経済は2023年第4四半期に4%成長した。2023年全体では、トルコ経済は4.5%成長した。トルコは、EU諸国で最も成長した国となった。国民総生産は史上初めて1兆ドルを超え、1兆1185億9300万ドルに達した。財務・国庫大臣のメフメト・シムシェク氏は、成長率が中期計画を上回ったと述べ、構造改革を続けると明らかにした。
トルコ統計機構は、トルコの2023年における各種成長率を発表した。2023年の国内総生産は4.5%成長した。トルコは、EU諸国で最も成長した国となった。これにより国内総生産は初めて2023年時点で1兆ドルを超え、1兆1185億9300万ドルに達した。
■シムシェク財務相:構造改革を続けていく
メフメト・シムシェク財務相は、2023年10月から12月の国内総生産データを評価した。シムシェク財務相は、中期計画の中で第3四半期に始まった安定的成長は最終四半期でも続いたと明らかにした。
「上半期に8.8ポイントだった内需の成長寄与度は、下半期には6.6ポイントに後退した。純外需のマイナス寄与度は4.9ポイントから1.6ポイントに減少した。」と述べた。
2023年の成長の約3分の1は国の生産能力を高める機械や設備投資によるものだと述べるシムシェク財務相は、強く支援している投資と輸出によってより質のある道を歩んでいると強調した。
■「2024年には純外需が成長に積極的に寄与し、適度にバランスの取れた成長が見込まれる」
シムシェク財務相は、経済のバランスと経常赤字の改善が続いていると指摘し、「2024年には純外需の成長に積極的に寄与する、適度にバランスの取れた成長が見込まれています。私たちが実行する政策によって改善した成長構造は、インフレ解消プロセスに大きく寄与するでしょう。豊かさの継続性を増すため物価の安定性を確保するほか、高付加価値生産と生産性の向上に焦点を当てた構造改革を継続していきます。」と述べた。
■一人当たり国内総生産
一人当たり国内総生産は、2023年に現在の価格で30万7952トルコリラ、米ドルで1万3110ドルと計算された。
■金融・保険活動は2023年に9%増加
国内総生産を構成する諸活動を検討すると、2023年の前年比連鎖数量指数としては金融・保険活動の合計付加価値は9%、建設業は7.8%、サービス業は6.4%、その他のサービス活動は4.6%、行政、教育、健康、社会奉仕活動は3.8%、不動産業は2.7%、情報通信活動は1.3%、職業サービス、行政サービス、支援サービス活動は1.2%、産業は0.8%増加した。農業部門は0.2%低下した。
■2023年第4四半期の国内総生産は4%増加
2023年第4四半期の国内総生産の初回予測は、連鎖数量指数としては、前年度同期間よりも4%増加した。
■季節・暦上の影響がない国内総生産
季節や暦上の影響を排除した国内総生産連鎖数量指数は、前四半期から1%増加した。暦上の影響を受けないGDP連鎖数量指数は、2023年第4四半期に前年の同期間と比べ4%増加した。
■第4四半期のGDP予測
生産プロセスによる国内総生産予測は、2023年第4四半期で現在価格で前年同時期よりも75.9%増加し、8兆4313億7500万トルコリラとなった。第4四半期の国内総生産の価値は、現在価格で3044億200万米ドルとなった。
■世帯最終消費支出
居住世帯の最終消費支出は、2023年に前年の連鎖数量指数と比べ12.8%増加した。世帯消費支出のGDPに占める割合は、59.1%だった。
居住世帯の最終消費支出は、2023年第4四半期において前年同期間と比較して連鎖数量指数として9.3%増加した。国の最終消費支出は1.7%、総固定資産形成は10.7%増加した。
■財・サービスの輸出
前年の連鎖数量指数によれば、2023年の財・サービス輸出は2.7%減少したが、輸入は11.7%増加した。財・サービスの輸出は2023年第4四半期で、前年同期間よりも連鎖数量指数で0.2%、輸入は2.7%増加した。
■労働支払額
2023年の労働支払額は前年比116%増加し、純営業利益/混合所得は49.2%増加した。2023年第4四半期では労働支払額は前年同期間の107.6%に増加し、純営業利益/混合所得は55%増加した。
労働支払額が現在価格で総付加価値に占める割合は前年26.3%であったが、2023年は32.8%となった。純営業利益/混合所得の割合は53.7%から46.3%になった。
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( 翻訳者:小鉄礼子 )
( 記事ID:57453 )