エジプト:ガザ地区を6カ月間統治する提案を拒否
2024年04月17日付 al-Quds al-Arabi 紙


■スィースィー大統領は、アメリカが提案するガザ地区の6カ月間の暫定統治を拒否した。

【カイロ:ターミル・ヒンダーウィー、本紙】

元エジプト軍士気局長であるサミール・ファラグ退役少将は、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領が米国の提案を拒否した、と述べた。米国は中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官のカイロ訪問時に、エジプトに対しガザ地区の6カ月間の暫定統治を提案していた。

ファラグ氏は、サダー・バラド局の「私の責任で」という番組でのテレビコメントで、バーンズ氏はスィースィー大統領に対し、ガザ地区の統治を6カ月間エジプトが担うよう提案した、と述べた。

同氏は、米国の主張によると、エジプトのガザ地区統治によって、ラーマッラー政府との統合のための道を整備するために公正な選挙が行われ、ガザ地区を統治するテクノクラート政府が組織されるのだという、と加えた。

同氏は続けて、スィースィー大統領は、財政的・軍事的な誘惑にもかかわらず、ガザ地区を統治するのはガザ地区の住民であると述べてこの提案を断った、と述べた。

ファラグ氏は、エジプトがアメリカの提案を断った後、ヨーロッパ軍またはアラブ軍の創設についての話を含む他の提案についての話がなされたことに言及した。

CIA長官は今月(4月)7日にカイロを訪れ、ガザ地区の停戦に関する協議に参加したが、合意に至ることなく終了した。

エジプトとカタールは、アメリカ主導のもと、ハマースとイスラエルの仲介における役割を担っている。半年以上前からイスラエルによる軍事侵攻にさらされているガザ地区での恒久停戦と、人質の交換の合意達成を目指している。

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( 翻訳者:檜山彩名 )
( 記事ID:57702 )