エジプト:価格高騰に対抗する、魚の不買運動(1)
2024年04月23日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「腐らせておけ」…価格高騰のためエジプトで魚の不買運動
【カイロ:ターミル・ヒンダーウィー、本紙】
エジプトの複数の県では、魚の価格高騰を理由に、「腐らせておけ」というスローガンのもとで不買運動が行われている。
不買運動は、昨日(月曜日)、エジプト北部のアレキサンドリア県で始まり、同日の魚の価格は大幅に値下がりした。キャンペーンの主催者は価格高騰への対抗の一種として、また、今後再び価格をあげようとする商人らへのメッセージとして、不買運動を一週間ほど続けると強調した。
ポートサイード県も不買運動に参加し、エジプトのデルタ地帯の他の県でも、住民が不買運動に参加する決意を表明した。
エジプト女性国民戦線は、最近エジプトに打撃を与えている「価格高騰の波」は厳しさを増していると述べ、この価格高騰は、他の通貨に対するエジプト・ポンドの価値がかつてなく下落している状況で、ドルの上昇と同時に起きていると述べた。
同戦線は声明で「魚や家禽の肉、赤身肉、卵、牛乳の価格は著しく跳ね上がり、価格や質の両面で政府の監視を受けない市場では混乱が広がっている。このことが国民に、あからさまに価格が上がった商品の不買運動を呼びかけるよう後押しした」と加えて述べた。
(2)に進む
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:檜山彩名 )
( 記事ID:57753 )