モーリタニア:大統領が公式演説にてガザへの立場を表明
2024年05月18日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モーリタニアはガザと共に:アメリカ大使館へ集中した夜間の座り込み、部族からの寄付の増加、公式演説への参加
【ヌアクショット:本紙】
モーリタニア国民は、ガザの現状に対する自分たちの立場がイデオロギーと宗教意識の根底からくる基本的かつ運命的なものであり、大多数のアラブ人がとるような一時的な立場でも状況の変化で変わるような反応でもないことを何度も繰り返し主張している。
モーリタニア大統領の公式演説のなかで、ガザは確固たる大きな存在感を示し、その扱いは他のアラブ諸国首脳の演説の口調とは異なっていた。モーリタニアのムハンマド・ウルド・シャイフ・ガズワーニー大統領は、第33回アラブ連盟首脳会議での演説で、「イスラエルがガザ地区での虐殺と強制退去に固執することで、国際社会とその機関における信頼や期待が弱まり、その二重基準に甘んじることが定着している」と強調した。大統領はさらに「この状況において、アラブ諸国は、この残虐で不当な戦争を直ちに終わらせるために、取り組みを強化し、全ての国際機関との調整を密にする必要がある」と述べ、「この状況が続いているのは、我々が有益なアクターたるにふさわしい能力を享受しているにもかかわらず、国際的に効果的な集団的影響力が弱いことに起因する」と主張した。
また「この首脳会談は例外的で極めて複雑、かつデリケートな状況で開催される。計画的な集団殺戮を目の当たりにし、我々はみな苦渋と悲しみに満ちている」と強調した。
そして「モーリタニアの立場は、東エルサレムを首都とする独立国家でパレスチナ人に本来の権利を保障するといった恒久的な解決策の実現を要求することで一貫している」と述べ、「この国際決議の適用無くして持続的な解決はあり得ない」と付け加えた。
(後略)
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( 翻訳者:横山日向子 )
( 記事ID:57923 )