レバノン:フランスの和平案への各当事者の反応(2)
2024年05月04日付 Al-Nahar 紙


■イスラエルが軍事演習を開始…そして「二者」が交渉を独占

【本紙】

さらに同外交筋は、レバノンの返答は政府やナジーブ・ミーカーティー首相の返答ではなく、シーア派二者(ヒズブッラーとアマル運動)の返答をまとめたものであると指摘した。そしてこれは非常に危険なことであり、戦争や和平、条約や国際的な決議といった重要な問題において、シーア派二者が諸外国や外国機関との交渉をコントロールするようになったのだと指摘した。なお、この返答の予想される内容については、ヒズブッラーがリークによって、公に新たなフランスの和平案を嘲笑うような態度を見せたことを受けて明らかとなった。つまり、これからナビーフ・ビッリー国会議長がフランス大使館に通達する返答よりも優先される、和平案について保留、あるいは拒否するという強気な方向性を示したのだ。そしてこれは、フランス人が与えられると思っていた、戦場の状況を打破し、自分たちの保護のもとレバノン・イスラエル国境の安定を取り戻す努力を始めるあらゆる機会を消滅させたのだ。

しかしこの文脈の中で注目すべきは、イスラエルの(テレビ局)「チャンネル12」が比較的反対の雰囲気の内容を放送したことである。同チャンネルは昨夜、安保理決議第1701号のようにイスラエルはレバノンとの合意に近づいているが、ガザでの戦争によって合意が遅れていると報じた。ただし、まだフランスの和平案に対するイスラエルの返答が知られていない状態で、この報道がどのぐらい真に迫ったものなのか、あるいはこれが策略やからかいによるものかを判断するのは難しいようであった。


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( 翻訳者:酒井梢太 )
( 記事ID:57932 )