穀物生産者の問題を調査せよ
2024年06月17日付 Cumhuriyet 紙
共和人民党オメル・フェトヒ・ギュレル議員は、決定された低い買取価格が穀物生産に及ぼす悪影響を調査するよう議会調査の開催を要望した。
共和人民党所属のニーデ選出オメル・フェトヒ・ギュレル国会議員は、穀物の買取価格決定過程における基準が詳細な形で分析され、決定された低い買取価格が今後の穀物生産に及ぼす悪影響を調査するため大国民議会に調査を発議をした。
ギュレル議員は、生産者が農産物公社が公表した低額の買取価格に大きく異議を唱え、価格を15リラに引き上げるよう望んでいる、と述べた。
ギュレル議員は、「農産物公社によって発表された2024年穀物買取価格が生産者の間で大きな失望の原因となっている。発表された穀物買取価格が、生産者の生産原価を大きく下回っている。スパゲッティの原料となる小麦は1トン当たり1万リラ、パン用の小麦は1トン当たり9250リラ、大麦は1トン当たり7250リラと発表された。これに加えて、小麦1トン当たり1750リラ、大麦1トン当たり750リラの支援金が発表された。
国全体で農業原価の値上がりが79%に達している時期に、穀物買取価格が低価格のままであり、生産者の生産原価を下回る穀物買取価格が発表された。昨年に比べて小麦価格は12%上昇しているにもかかわらず、大麦の上昇率は3.5%しかなかった。この状況は、農業部門の生産者にとってこの先深刻な問題をもたらすだろう。」と述べた。
■原価を下回る買取価格
ギュレル議員は、「生産者の生産原価を構成する要素には、耕作地の賃料、土壌の準備、種の代金、播種費用、肥料や農薬、薬を撒く費用、トラクターの管理費、燃料代や収穫期の管理費がある。この原価項目を考慮すると、0.1ha当たり400㎏の収穫を得られる場合、天水農業での原価は1トン当たり1万2680リラ、灌水農業では1万3390リラとして計算される。このことも、発表された買取価格が生産者の実際の費用を下回っていることを具体的に示している。」と話した。
■生産が落ちている
共和人民党ギュレル議員は、「低い買取価格と増加する経費は、生産者が今後何年間も穀物生産量を減少させる原因となるだろう。この状態は、食の安全性と農業部門の安定性を危険に追いやるだろう。従って、穀物買取価格が生産原価の増加を考慮して再調整される必要がある。」と述べた。
■買取価格は15リラであるべき
ギュレル議員は、小麦の最低価格は1トン当たり1万5000リラとして改定されるべきであるとも述べた。同議員は、「穀物生産者が持続可能な形で生産でき、国全体で食の安全性を確保するという名目で穀物買取価格の決定過程における基準が詳細な形で分析され、発表された低買取価格が将来穀物生産に与える悪影響を調査するために、憲法98条と附則の104条と105条に従って、議会調査の開催の必要性を要望し提案する。」と述べて、トルコ大国民議会議長府に申請した。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:58120 )