犠牲祭(バイラム)の休暇を終え、トルコ大国民議会が6月23日月曜日に再開される。
議会の主要な議題として第9次司法パッケージがある。このほか、市場法における暗号資産の規制対策、教職法、さらに輸送やジャーナリズムに関わる法案が議論されることになっている。
トルコ大国民議会(TBMM)の主要議題である第9次司法パッケージについて、公正発展党グループ代表議員ムハメト・エミン・アクバシュオール副議長は、同パッケージに「影響力のあるエージェント」などといった存在はいないと主張している。
司法パッケージのなかで議論されるもう一つの重要議題は「女性の姓」に関する改正である。この改正に基づく変更により、憲法裁判所の判決が下っているとしても、女性は婚姻後、独身時代の姓を単独で使用することはできないことになる。第9次司法パッケージは来週中にTBMM総会に提出される見込みであることが明らかになっている。
■暗号通貨規制が法案化される見込み
暗号資産に関する規制を含む法案がTBMM計画予算委員会によって承認された。この法案には暗号資産や暗号資産サービスプロバイダに対する規制のほか、顧客をリスクから保護するための規制が含まれている。提案は来週、法案化される見込み。
■教職法
休暇明け後のもう一つの重要議題は教職法である。この改定が承認されると、教員に課せられる罰金刑の金額が(教員以外に課せられる額の)半額に引き上げられる。「故意による傷害罪」の刑罰はこれまでの(懲役)2年3ヶ月から6年9ヶ月に変更される。教員の負担増につながり、教育組合も反対している国立教育アカデミーに関しては、志願者は理論科目で60点、実技科目で70点とらなければ合格できないことになる。さらに理論科目と実技科目の平均点が任用の基準となる。
■野良犬対策に関する不透明さは続く
公正発展党は、野良犬を「眠らせること」に関する新たな規制法案設置に向けて動物保護法改正の準備も進めている。公正発展党が作成した草案によれば、野良犬はまず里親・譲渡により飼い主探しがおこなわれる。この際、自治体の保護施設に収容されている犬の写真が撮られ、インターネット上に里親募集広告が掲載される。30日以内に里親が見つからなかった犬は殺処分される。この法案がいつTBMMに提出されるのか、正確な時期は今のところ明らかになっていない。先日、この件についてAKPグループ長アブドゥッラー・ギュレル議員は「麻酔処置は絶対に必要だ」とし、殺処分という選択肢は法案内では「安楽死」と表現されることになるだろうと述べた。
■公正発展党と共和人民党のグループ会合
民族主義者行動党、緑の左派党(DEM党)、共和人民党は火曜日に、優良党と公正発展党は水曜日にTBMMでグループ会合を開く予定である。また月曜日には大統領閣僚会議も開催予定。
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( 翻訳者:原田星来 )
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