ガザ:イスラエル軍による捕虜の「人間の盾」としての利用は戦争犯罪である
2024年07月01日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ハマース:(イスラエル)占領軍による捕虜の「人間の盾」としての利用は「戦争犯罪であり裁かれなければならない」

【ガザ:諸通信社】

ハマースは6月30日(日)、イスラエル占領軍がガザ地区での軍事作戦中にパレスチナ人捕虜を「人間の盾」として利用したことを「完全な戦争犯罪」とみなし、裁判を要求した。

これはカタールのアルジャズィーラ・チャンネルが公開した、イスラエル占領軍がガザ地区でパレスチナ人勾留者を盾として利用している写真についてのコメントとして、ハマース政治局員イッザト・ラシュク氏による声明で述べられたものである。

ラシュク氏は、「ナチスの(イスラエル)占領軍はガザ地区でのテロ作戦中、パレスチナ人勾留者を盾として利用した。これは完全な戦争犯罪だ。」と言及した。

さらに、「これはあらゆる戦争法規と捕虜の権利に対する明らかな違反行為であり、あらゆる国際憲章、法律、条約を軽視している。」と付け加えた。

ラシュク氏は続けて、「人間を盾としたという犯罪は、ナチスの強制収容所でパレスチナ人勾留者がさらされてきた、飢え、屈辱、拷問など、あらゆる形態の残忍な報復を含む犯罪と違反行為の記録に追加されることになる。」と述べた。

同氏は、これらの違反行為には「意図的な医療放棄、食糧や医薬品の剥奪、手足の切断、なぶり殺しや野外処刑」も含まれると指摘した。

ラシュク氏は国際司法裁判所と国際刑事裁判所に対し、「(イスラエル)占領軍指導者たちが裁判にかけられている戦争犯罪の案件に人間を盾としたという犯罪を追加する」よう要請した。

先立って、アルジャズィーラは、ガザ地区でパレスチナ人捕虜を「人間の盾」として利用しているイスラエル兵の写真を公開した。なお、その写真を入手したのは匿名の情報筋だという。

(後略)

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( 翻訳者:荒岡麻里 )
( 記事ID:58256 )