西岸地区:イスラエル軍の発砲でパレスチナ人1人が負傷
2024年08月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
■カルキーリーヤ市で、イスラエル軍の発砲によりパレスチナ人1人が負傷
【ラーマッラー:アナトリア通信】
占領下西岸地区北部のカルキーリーヤ市で木曜日(29日)夕方、イスラエル軍の発砲によりパレスチナ人1人が「重傷」を負った。
パレスチナ保健当局は声明で、「市政局(イスラエル側との連絡機関)から、カルキーリーヤ市付近で市民1人がイスラエル軍の発砲により重傷を負ったと伝えられた」と述べた。
目撃者らは、カルキーリーヤ市北部の入り口でパレスチナ人数十人とイスラエル軍の間で衝突が起きたと述べた。
さらに目撃者らは、若者のグループが西岸地区北部の都市での軍事作戦に抗議するためにこの場所に到着した直後に衝突が発生したと明かした。
そして目撃者らは、イスラエル軍が実弾を発砲したため、若者のムウミン・アブー・ラビダさんが負傷し、逮捕されたと指摘した。
イスラエル軍は水曜日(28日)未明から、西岸地区北部のトゥールカルム県、ジェニーン県、トゥーバース県で大規模かつ連続的な軍事作戦を開始した。この作戦は、2002年以来「最大規模の」作戦であり、パレスチナ人16人の死亡と数十人の負傷につながった。
10月7日以降のイスラエルによるガザ地区に対する戦争と同時に、イスラエル軍がエルサレムを含む西岸地区での攻撃を激化させ、150人の子供を含むパレスチナ人670人を殺害、5400人以上を負傷させ、1万人以上を逮捕してきた。
イスラエルは米国の無条件の支援を受けてガザ地区に対して戦争を仕掛けており、大規模な破壊および数十人の命を奪った飢餓のなか、そして世界最悪の人道危機の1つのなかで、13万4千人以上のパレスチナ人が死傷し、1万人以上が行方不明となった。
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( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:58582 )