西岸:パレスチナ人が入植者に暴行を受け負傷
2024年09月06日付 al-Quds al-Arabi 紙
■西岸地区北部で入植者らによる暴行でパレスチナ人1人が負傷
【ラーマッラー:本紙】
占領下西岸地区北部のある町で木曜日(5日)の夕方、イスラエル人入植者らによる暴行でパレスチナ人1人が負傷した。
パレスチナ赤新月社は、48歳の市民がナーブルス県南部のフワーラ町で入植者らに暴行され、打撲を負ったと述べた。
同組織は声明で、自身の隊員らが負傷したパレスチナ人に現場で治療を施したと付言した。
2023年10月7日に始まったガザ地区に対する戦争と並行して、イスラエル軍は作戦を拡大し、入植者らも西岸地区での攻撃を激化させた。パレスチナの公式機関によると、その結果、691人のパレスチナ人が殺害され、約5,700人が負傷し、10,400人以上が逮捕された。
パレスチナ防護壁・入植活動抵抗局のムアヤド・シャアバーン所長が発表した声明によると、2024年の初め以降、入植者らは西岸地区の様々な地域で約1760回の攻撃を行い、その結果9人の市民が殺害された。
イスラエルの大臣らは1967年以降、占領下西岸地区の併合に取り組んでいると公然と述べており、ベンヤミン・ネタニヤフ首相も最近、西岸地区がイスラエルに併合された地図を使用した。
イスラエルの人権団体「ベツェレム」(NGO)は昨年5月、パレスチナ人市民および牧畜民を西岸地区の彼らの土地から入植者らの協力下で強制退去させるネタニヤフ政権の計画を明かし、この計画を「イスラエルのアパルトヘイト体制」の一部とみなした。
イスラエルの見積りによると、東エルサレムを含む西岸地区の入植地には72万人以上の入植者が暮らしているという。
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( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:58620 )