原産地呼称保護対象のクルミ、収穫はじまる
2024年09月14日付 Cumhuriyet 紙
カフラマンマラシュのチャアラヤンジェリト郡で東地中海開発機構((DOĞAKA))の協力により建設されたクルミの加工包装施設はクルミのブランド価値とマーケットシェアを押し上げて国内の数多くの地域への供給を維持している。
カフラマンマラシュでは被災した農家たちが生産を行い地震からの復興を進めている。トルコで最も高品質なクルミの生産地であるカフラマンマラシュのチャアラヤンジェリト郡では9月に入って原産地呼称保護の対象となっているクルミの収穫が始まった。実が詰まっていて、形も大きく、中はカナリア色で、柔らかい殻は向きやすく、中身はすべて簡単に取り出すことができる。そして病気や害虫に強いことで知られるこの品種は無農薬で生産されているのも特徴だ。東地中海開発機構が協力し、2022年から稼働するクルミの加工包装施設の助けにより、ブランド価値が高まっている。過去数か月。EUや世界銀行が支援し、トルコの産業技術省が推し進め、東地中海開発機構が実施する社会企業化・強化協働プロジェクト(SEECO)により、太陽光発電システムが取り付けられるなど近代化が進んだ施設は新しいシーズンにむけ生産の準備が整っている。
今年は30万アールの敷地に1万2000トン分が収穫されるチャアラヤンジェリトのクルミは去年と同様に今年も生産者を喜ばせた。手作業で集められたクルミはのちに、地中海開発機構の支援事業により建設されたクルミの加工包装施設へ運ばれ、加工される。施設で最新の設備により処理され、大きさを計ったあと再び農家のもとに運ばれる。
チャアラヤンジェリトのクルミ加工包装組合の代表メフメト・ケキル氏は「我々の組合は昨年から作業を進めている。現在、農家たちは農場からクルミを集めて、施設に運び込み、緑色の殻を割って中身を取り出し乾燥させ、大きさを計って包装し農家の元へ返している。クルミは工場にきて、殻を割って中身が取り出されて乾燥させ、農家のもとに送られる」と話した。
■「2日で60トン近く殻を割った」
今年の収穫について満足していると話すケキル氏は「工場のキャパシティは1日あたり40から50トンほどだ。クルミの収穫はおおむね9月1日に始まり、1か月もしくは1.5か月かかる。今の時点では9月1日に始まり、施設も稼働させた。2日でおよそ60トン近くクルミの殻をわった」と話した。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:小林佑輔 )
( 記事ID:58653 )