エジプト:エンテベ協定のナイル川の水分配への影響
2024年10月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️エジプトとスーダンのナイル川の水分配がエンテベ協定により脅かされている
【カイロ:本紙】
ナイル川流域諸国間の緊張が高まっている。エチオピアのアビー・アフマド首相は昨日日曜日、通称「エンテベ協定」として知られるナイル川流域諸国の枠組み協定の実施開始を発表し、これを「歴史的瞬間であり、ナイル川の水を公正かつ合理的な利用に向けた長い旅の集大成だ」と表現した。
エジプトとスーダンは、「エンテベ協定」を拒否し、1959年に締結されたナイル川の水分配協定の堅持を確認した。この協定は1929年の協定を補完するものであり、下流諸国への損害を拒否している。また、エジプトにはナイル川の水量のうち555億立法メートル、スーダンには185億立法メートルを割り当てることを承認している。
主な水源
エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は、エジプトが水を最優先事項にしていると強調し、特にナイル川をエジプト国民の生活と存続に関わる問題とみなしているとした。ナイル川はエジプトの水の主要な供給源であり、その割合は98%を超えている。
同大統領は第7回カイロ水週間の開幕に際し、この重要な資源を保護することは生存の問題であり、たゆまぬ政治的取り組み、外交努力、共通の目標を達成するため兄弟国との協力が必要であると述べた。
そして国際社会に対し、アフリカ諸国の水資源管理における取り組みに対する支援を増やし、水の安全保障と開発、そして大陸における平和の促進を目的としたプロジェクトやプログラムを実施するために必要な資金と技術を提供するよう呼びかけた。
さらに続けて、エジプトはアフリカのアイデンティティーに対する深い関与を考慮して、水に関連する多くの大陸的なイニシアチブやプログラムを採用してきたと述べた。
(後略)
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( 翻訳者:新階 望乃 )
( 記事ID:58874 )