イラク:サドル氏、米選挙任せの地域問題解決の姿勢を批判
2024年11月06日付 al-Quds al-Arabi 紙


◾️サドル氏、地域の問題解決をアメリカの選挙に依存することを批判
【バグダード:本紙】

「サドル潮流」と「シーア派国家潮流」の指導者ムクタダー・サドル氏は、昨日火曜日、中東諸国が地域で進行中の紛争解決をアメリカの選挙結果に依存していることを批判した。サドル氏は、我々の国が抱える苦境は西側とアメリカの政策の産物であると指摘し、ガザやレバノンでの戦争を止め、その拡大を防ぎたいのなら、シオニストに武器を供給すべきでないと述べた。

同氏は声明で、「多くの人々が、民主党と共和党が争うアメリカの選挙に自分たちの問題解決や個人・社会の願望達成の望みを託しており、この選挙がいわゆる第三世界の人々が陥った溝を埋めることになると期待している」と述べた。

「第三世界全般もしくは特に中東が抱えている問題のほとんどは、一般的に非道な西側諸国と、特に歴代のアメリカ政府が取ってきた政策の結果であることが、洞察力のある者には明白である。彼らは自分たちを救世主のように見せたいようだが、現実と真実はまったく逆である」と見解を示した。

さらに「アメリカの選挙候補者、さらには彼ら以前のアメリカ合衆国の大統領たちは、イスラエルの最大の支持者であり、イスラエルは中東における最大の問題と見なすことができる」と述べた上で、「彼らがガザやレバノンでの停戦を求めているからといって惑わされてはいけない。戦争を止めたいと思う者は、テロリストであるシオニストたちへの武器の援助や無制限の支援を停止すべきだ。しかし、彼らはレバノンとパレスチナでの抵抗の勇敢さを目撃した後、自らが引き起こしたひびを修復しようとしている」と補足した。

そして「かつてイスラエルはこの地域で最も安全な国と見なされていたが、今や戦争、移住、恐怖の惨禍に苦しんでいる」と明言した。

(後略)

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( 翻訳者:新階 望乃 )
( 記事ID:59005 )