カタール:仲裁役からの撤退報道に関し、一部が事実と異なると発表(2)
2024年11月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■カタールはガザ地区の仲裁問題からの撤退およびハマースの在ドーハ事務所の閉鎖を否定
【ドーハ:本紙】
ロイター通信は事情に詳しいとされる高官の言葉を引用し、「カタールは、ハマースとイスラエルが交渉のテーブルに戻るための誠実な準備ができていると表明するまで、ガザ地区での停戦に向けた仲裁努力から撤退する」と伝えた。
さらにこの高官は、カタールがイスラーム抵抗運動(ハマース)政治部門の在ドーハ事務所は、「もはやその目的を果たしていない」と付言した。
そしてこの高官は、「カタール人らは紛争ぼっ発以降、両当事者が解決策を見つけるための真なる関心を示した時でなければ、仲裁は不可能だと述べてきた」としたうえで、カタールがハマース、イスラエル、米政権に自国の決定を通知したと付言した。
一方フランス通信社(AFP)はハマース指導部メンバーの主張を引用し、ハマースはカタールを去り、ドーハにある事務所を閉鎖するよう要請を受けたことはないと報じた。
エジプトと米国に加えカタールも、2023年10月7日のガザ地区への侵攻開始以降、仲裁努力をけん引しており、同年11月には停戦合意に至ったのち、この停戦の間にはハマース・イスラエル間で捕虜や人質の交換が行われた。しかしその後のいくつかの仲裁会議は、パレスチナ人4万人以上の死者を出し、甚大な破壊や未曾有の人道危機を引き起こした戦争を終わらせるような合意に達することに失敗した。
(1)に戻る
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:59045 )