シリア:シリアが国際刑事裁判所に加盟すればアサド氏を裁判にかけられる
2024年12月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️国際刑事裁判所の報道官が『クドス・アラビー紙』に語る:シリアまたは安全保障理事会はアサド氏の裁判を求めることができる
【チュニス:本紙】
国際刑事裁判所のファーディー・アブドゥッラー報道官は、シリア政府が将来的に裁判所に加盟する場合、前政権の指導者バッシャール・アサド氏を法廷で裁くよう要求することが可能であると明言した。
アサド氏は、反政府武装勢力の手によって政権が崩壊した後、ロシアに亡命しており、シリアの民間人に対する戦争犯罪の容疑をかけられている。しかし、シリアとロシアがいずれも国際刑事裁判所に加盟していないことがこの問題の障害となっている。また、ロシア政府は以前、アサド氏に人道的な亡命を認めた後、彼を引き渡すつもりはないと強調した。
アブドゥッラー氏は『クドス・アラビー紙』への個別の声明の中で次のように述べた。「国際刑事裁判所は、その管轄権を受け入れた、またはその規定に批准した国の領土で犯罪が発生した場合、あるいは犯罪者がその国の国民である場合に権限を有する。」
さらに、「シリアは国際刑事裁判所の管轄権を受け入れておらず、その規定に批准していない。裁判所の制度に加盟していない国の国民によってその領土内で行われた犯罪は、裁判所の管轄下にない」と付け加えた。
アブドゥッラー氏は続けて、「この例外は、シリアが将来的に、裁判所の管轄権を遡及的に受け入れるか、あるいは安全保障理事会がシリアの案件を裁判所に送付することによって生じる可能性がある」と述べた。
国際刑事裁判所ローマ規程第27条は次のように定めている。「人物の公式な地位、たとえ国家元首、政府首脳、政府や議会のメンバー、選挙で選ばれた代表者、または公務員であっても、この規程に基づく刑事責任からいかなる場合でも免除されることはなく、またそれ自体が刑罰の軽減理由になることもない。」
裁判所の加盟国は、裁判所の管轄権に含まれる犯罪が一つまたはそれ以上発生したと思われる事例を検察官に送致することができる。また、安全保障理事会は、国家憲章第7章に基づき、ローマ規程第13条および第14条に従って、これらの犯罪が一つまたはそれ以上犯されたと思われる事例を検察官に送致することができる。
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( 翻訳者:新階 望乃 )
( 記事ID:59240 )