シリア・レバノン:両国に共通する3つの危険(1)
2024年12月14日付 al-Mudun 紙


■シリアとレバノンに共通する運命:イスラエル、地方分権主義、イスラーム主義の危険

【本紙:ムニール・ラビーウ】

シリアとレバノンの間には、大きな恐れと多くの懸念がある。というのも政治地理学や政治的道筋が、レバノンがシリアで起こっていることに影響される、ないしはシリアで影響をもつことを決定づけているからだ。レバノンは国内にバランスの取れた政権が再形成されるのを待望しているが、これはバッシャール・アサド政権崩壊後のシリアが待望していることでもある。多くの課題が同時に両国に向き合い、また数々の要求が両国を待ち受けており、以下に挙げるそれらの現状と影響に目を向けるべきである。

<<イスラエルの野望>>

シリアは、イスラエルによる南部への侵攻、そして地域、地理的領土の獲得や、軍事的、政治的現状の既成事実化の試みに直面している。またレバノンも、イスラエルの野望や、数キロにわたって行われた侵攻、進攻地域からの撤退条件を保証するような政治的かつ軍事安全保障上の条件を押し付けようとする試みがイスラエルによって行われていることを鑑みると、シリアと同様の直面状態に置かれていると言える。

イスラエルは、シリア軍の能力やすべての軍事インフラに対して非常に強い打撃を加えた。またイスラエルはヒズブッラーやその軍事能力、ミサイル能力に対しても同様のことを行い、いまだ同組織の再建阻止に固執している。

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( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:59244 )