シリア・レバノン:両国に共通する3つの危険(3)
2024年12月14日付 al-Mudun 紙


■シリアとレバノンに共通する運命:イスラエル、地方分権主義、イスラーム主義の危険

【本紙:ムニール・ラビーウ】

さらに、シリアにおいて分離や自治への呼びかけが多くなされるなかで、国家的統一や政体の統一および国家構造を維持するという課題も看過できない。またレバノンでは、政治的枠組みについて合意ができなかった場合に、分離ないしは連邦制度に関する声が高まるが、それができたとしても、地方分権主義の余地の拡大に向けた呼びかけが生じることとなる。

シリア新政権は、その他の社会集団や環境に対していくつかのポジティブな指針あるいは立場を示しており、クルド人らとは米国とトルコの思惑が交差するなかで、共通点の創出に向けた真剣な交渉が行われている。新政権がシリアの統一を主張し、いかなる分離および分裂も拒絶している一方、クルド人勢力からは、シリア共和国という統一された国家の枠組み内での地方分権主義に関する提案もあるなかで、自治制度に似たものを求める声も上がっている。

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( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:59246 )