クルド系DEM党代表団、オジャラン訪問後最初の発言
2024年12月29日付 Hurriyet 紙
DEM党(緑の左派党)のイムラル島会談が終了。同党のスッル・スレイヤ・オンデル議員、ペルヴィン・ブルダン氏がアブドゥッラー・オジャラン氏と会談し、その後、党が会談の詳細を発表した。オジャラン氏は、民族主義者行動党バフチェリ党首からの呼びかけにゴーサインを出し、「親愛なるバフチェリ党首、そして同じく親愛なるエルドアン大統領が支持する新パラダイムに、私も前向きな方向かつ必要に応じた貢献をする力と決意がある」と述べたという。
2024年12月28日、DEM党のペルヴィン・ブルダン議員、スッル・スレイヤ・オンデル議員がイムラル島刑務所でPKK指導者アブドゥッラー・オジャラン氏と包括的会談を行った。会談後の発表では、オジャラン氏の健康状態は良好で士気も高く、クルド問題の恒久的な解決と地域平和のために様々な評価が行われたと伝えられた。
■DEM党のイムラル島会談
DEM党発表では、会談中、オジャラン氏はトルコと中東における最新の動向を評価し、恒久的な解決方策に関する前向きな提案を行った。オジャラン氏は、トルコ・クルド人の同胞関係をあらためて強化することが歴史的な責任だと強調し、そのプロセスが成功するためには政界全体の建設的な貢献がきわめて重要だと述べた。
■オジャラン氏のメッセージ
会談でオジャラン氏が発言した構想の枠組みは次のように伝えられた。
・トルコ人とクルド人の同胞関係を強化することは全民族にとって決定的に重要だ
・トルコ政界周辺は視野の狭い勘定から距離を置き、建設的かつ前向きに貢献することが不可欠。トルコ大国民議会がそうした貢献の最も重要な拠点となるだろう
・ガザとシリアで起きた出来事は、外国の介入によって深刻さを増す諸問題の解決不可能性を明らかにした。これらは真剣に取り組まれるべきだ
・オジャラン氏は、MHPのデブレト・バフチェリ党首とレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領が支持する新たなパラダイムに前向きに貢献する準備がある
DEM党は、オジャラン氏の提案や評価コメントはトルコ政府とトルコ政界の双方に共有されると述べた。党発表においては、平和、民主主義、同胞愛の呼びかけがトルコと(中東)地域にとってきわめて重要であることが強調された。
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( 翻訳者:原田星来 )
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