ガザ:UNICEFが発表、「ガザの子供たちにとって新年は、攻撃と死の苦しみをもたらすだけ」
2025年01月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
白い埋葬布で包まれた親族の遺体に寄り添う男性 2025年1月8日 ガザ市 アハリ―病院(AFP通信)
白い埋葬布で包まれた親族の遺体に寄り添う男性 2025年1月8日 ガザ市 アハリ―病院(AFP通信)

■2025年、ガザは流血の幕開け… 国連、悪夢のような攻撃を記録… UNICEF、さらなる子供たちの死亡を明らかに

【ガザ:本紙】

国連諸機関は、「パレスチナのガザ地区は、新年も続くイスラエル軍の攻撃で血なまぐさい幕開けを迎えた」と報告した。そして、「2日前に16カ月目に突入した戦争がこれ以上続けば、多大な犠牲が生じる」と警告した。

UNICEF(国連国際児童緊急基金)のキャサリン・ラッセル事務局長は、「ガザの子供たちにとって新年は、攻撃と略奪、そして厳しい寒さによる死と苦しみが増えただけだった」と述べた。

UNICEFはプレスリリースで、「ガザ地区では容赦ない暴力により、2025年の最初の7日間だけで少なくとも74人の子供が命を落とした」と発表した。ラッセル事務局長は、子供たちが犠牲となったこれらの襲撃を「悪夢」と表現し、そのうちのいくつかは、イスラエル当局が一方的に安全地域に指定したカーン・ユーニス市の西にあるマワーシー地区を標的にしたものだと非難した。

占領軍はガザ地区に対する攻撃をエスカレートさせ、新年も数多くの虐殺行為を続けていることが明らかとなった。中には、2025年が始まってわずか数分後に、就寝中を襲われ子供を含む住民が殺害されるケースもあった。

UNICEFの報告によると、12月26日以降、ガザ地区では8人の新生児が低体温症で死亡した。また、100万人以上の子供たちが仮設テントで、凍えるような冬の寒さに耐えながら生活している。ガザの住民は、インフラの破壊により、食糧、安全な水、衛生設備、医療へのアクセスなど、基本的な物資の入手にも苦労している。

(後略)

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( 翻訳者:上水流舞 )
( 記事ID:59467 )