シリア:イスラエルが領土の1%を占領
2025年01月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アサド政権崩壊後、イスラエルはシリアの1%を占領した
【ダマスカス:本紙】
イスラエル軍は山頂からレバノン、パレスチナ、ヨルダン、シリアを見おろすハーモン山東部を占領した後、シリアの南部にあるゴラン高原の制圧地域を拡大した。同様にシリア南部の国境沿いのいくつかの町にも進行し、インフラ設備や軍事施設を破壊した。もっとも最近では、水曜日に同軍がバアス市を部分的に制圧する中、クナイトラ県郊外、具体的には「トゥルール・フムル」地点に侵攻した。本紙の軍事筋によると、失脚したアサド政権の崩壊後に同軍が制圧した土地の面積は600㎢となり、シリアの国土の1%に達するという。
12月8日のバッシャール・アサド大統領失脚後、占領軍はゴラン高原の緩衝地帯にある10地点以上を占領した。ゴラン高原は兵力引き離し協定によって1974年からイスラエルの占領の支配下にある地域とシリアの地域に分かれている。ところが占領軍は忽ち、この緩衝地帯周辺のいくつかの地域や地点に侵攻した。
一方、イスラエルのベンヤミン・ネタミヤフ首相は、この措置は「一時的なものであり、シリア側からのイスラエルに対する将来的な脅しに対する抑制を目指す防衛の意味がある」と主張し、同時に、イスラエル軍は同政府が国境における「安全保障」を獲得するまでそこに残るということを示した。
緩衝地帯にいる多くの人々は、イスラエルの侵攻が永久的な占領になることを恐れている。
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( 翻訳者:久木田麗磨 )
( 記事ID:59476 )