モロッコ:世界初となる大麻ベースの抗てんかんジェネリック薬品を発売
2024年12月20日付 al-Quds al-Arabi 紙
■てんかんのための世界初の大麻ベース・ジェネリック薬品を発売
【ラバト:本紙】
モロッコの製薬研究所はてんかん治療向けに世界初の大麻ベースのジェネリック薬品の発売を決定した。これはモロッコ製薬業界の実績とみなされ、また同国で2年前に大麻の仕様が合法化されたことによる恩恵であるといえる。
地元メディアによると、「ファルマ5」という名前で知られるモロッコの製薬研究所は近いうちに、てんかん治療のための大麻をベースとした世界初の「ジェネリック薬品」を発売する。従来、重度のてんかん治療は純粋な化学化合物によってなされており、複数の副作用を伴うことがあったが、新たな薬品はそれらの化学薬品の代替となる。
同メディアはこの大麻由来の薬品の概要について、医師の処方箋によってのみ販売可能であるとし、モロッコ国内外でのマーケティング活動は2025年の初めに開始し、ヨーロッパでの先発薬の価格(1,500ユーロ)の半額で販売される予定であると伝えた。
同メディアは加えて、モロッコの製薬研究所「ファルマ5」がこの薬品を開発するのにこれまで2,500万米ドルを投資しているとし、また地元市場のニーズを満たし、国際市場にも輸出することを目標として、新たな薬品も近々生み出されるだろうと述べた。
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( 翻訳者:宮元万緒 )
( 記事ID:59523 )