軍を放逐された五名の少尉、アタテュルク廟を訪問
2025年02月03日付 Medyescope 紙


トルコ軍から放逐された5人の少尉がアタテュルク廟を訪問した。訪問の写真は、SNSで共有された。

トルコ軍から放逐された少尉たち、エブル・エロール(卒業生首席;写真の真ん中の人物)、イッゼト・タリプ・アカルス、セルハト・ギュンダル、デニズ・デミルタシュ、バトゥハン・ガーズィ・クルチさんは、決定後、アタテュルク廟を訪問し、ムスタファ・ケマル・アタテュルクの墓を訪問した。訪問の写真はSNSで共有された。

■何があったのか

エルドアン公正発展党党首兼大統領は、2024年8月30日に国防大学陸軍学校卒業式兼隊旗引き渡し式に参加した。ここで話したエルドアン大統領は、「最高司令官」であると述べた。

「トルコ共和国大統領とトルコ国軍最高司令官としてあなた方一人一人を心から祝福している。それぞれの額にキスをし、新しい赴任地で衷心より成功を祈っている。首席にて卒業する少尉たちをことさらに祝っている。」

式の公式の部が終わったのち、新しく卒業した何百人もの少尉が、式の行われた敷地の中央に集まった。その後、剣を抜き宣誓した。「私達は、ムスタファ・ケマルの兵士である。」というスローガンを掲げた。

このスローガンは、SNSで一部の人によって多くの「いいね」を集めた一方、一部の人からは批判された。問題の瞬間の動画がSNSで拡散した後、少尉たちは政権に近い人々から標的にされた。

■国防総省は少尉たちについて調査を開始

国防総省は、議論を受けて書面にて発表を行い、問題が調査されていることを9月5日に伝えた。国防省筋は、「例の事件は様々な角度から分析されている。分析の末確認できたことを基に、規律事項の中で意図、過ち、怠慢、責任のある職員について必要な手続きを行うことになる。」と述べた。

■エルドアン大統領「この剣は誰に抜いたのか」

続いてエルドアン大統領が、9月7日にこの問題について、「卒業式で何人かの不心得者が明確に剣を抜いた。この剣は誰に向けられたのか。これに関する必要なあらゆる調査が行われ、その場にいた何人かは分を弁えておらず、排除されるだろう。」と述べた。

■トルコ軍は11月18日に発表

トルコ軍は11月18日に剣を持って誓いをした少尉たちに対して始めた調査が継続中に、「関係する職員は、高等規律委員会に送致された。問題は謳われた表現ではなく、命令違反である。トルコ軍を議論の的とし、尊厳を傷つけた。」という表現を含む発表を共有した。

陸軍学校卒業式に次いで剣を持って誓いをした少尉たちに関して始められた調査に関して話したヤシャル・ギュレル国防大臣は、掲げられたスローガンではなく、「命令違反」が理由で調査が始められたと主張し、「軍の序列にとってこれは受け入れ難い。規律委員会が決定を下すだろう。」と述べた。

■トルコ軍から放逐

トルコ陸軍学校の卒業式で剣を抜いての誓いの動画が基で始められた捜査の結論が出た。2025年1月月30日付で国防省は、5人の少尉と3人の規律委員[の立場にあった士官]がトルコ軍から放逐されると発表した。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:59632 )