西岸:イスラエル軍によるインフラの破壊
2025年04月04日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエル軍がトゥールカルム県のインフラを破壊
【西岸地区:本紙】
占領軍は、トゥールカルム県のイクターバー地区で道路を破壊し、インフラに損害を与えた。また、同軍はバイト・ラフム(ベツレヘム)、ハリール(ヘブロン)、クドゥス(エルサレム)の各県で住宅、集合住宅、農業・工業施設を破壊したのと同時に、西岸地区の複数の都市や町で大規模な突入作戦を行い、数十人を拘束した。
イスラエル占領軍のブルドーザー複数台が、トゥールカルム市東部にあるイクターバー地区の道路を破壊した。
複数の地元筋によると、占領軍のブルドーザー2台が、装甲車両や歩兵部隊の支援を受けてイクターバー地区に突入し、イクターバー・ラウンドアバウトに沿って、職員用住宅地区に向かう道路を約800メートルにわたり破壊し始めたという。
同筋は、この破壊作戦が、特に上下水道管を中心としたインフラに深刻な損害を与えたのに加え、占領軍の兵士らは建物1棟を急襲し、無差別に実弾を発射し始めたと付言した。
さらに占領軍部隊が、住宅地区へ向かう車両を停止させて通行を妨げたため、現場では深刻な交通渋滞が発生した。
同様の文脈で同部隊は、トゥールカルム市とその難民キャンプに対して67日連続で、またヌール・シャムス難民キャンプに対しては54日連続で攻撃を続けており、両キャンプを完全に包囲している。また、インフラや私有財産にも甚大な被害が出ているなか、軍の増援や住民への暴力行為、強制的な立ち退きと帰還の阻止が行われている。一方で、バイト・ラフム(ベツレヘム)県南部のハドル町では、占領軍が集合住宅5棟、商店、洗車場を襲撃した。
「後略」
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( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:59917 )