エルドアン大統領、明日DEM党代表と会見―クルド問題解決プロセス
2025年04月09日付 Medyescope 紙
公正発展党(AKP)党首レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、明日(4月10日)DEM党イムラル代表団と面会する。
AKP党首、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、DEM党代表団を明日受け入れることを明らかにした。党のトルコ大国民議会会派会議で演説したエルドアン大統領は、「テロのないトルコを目指す我々の意志を再確認するつもりだ。」と述べた。
エルドアン大統領は、会見で「野党の遊びには加わらない。我々にはより重要な課題がある。テロのないトルコのような、極めて重要な課題がある。民主同盟として、非常に慎重に忍耐を持って私たちが進めてきたこのプロセスをこの国のために完了させるつもりだ。」と述べた。この声明は、DEM党と実施する会談の政治的土台と解釈された。
■13年を経て、初めての接触
エルドアン大統領は、クルド系政治代表者たちと最後に2012年6月12日、首相時代に会談した。当時、平和民主党(BDP)のセラハッティン・デミルタシュ共同党首とギュルタン・クシャナク共同党首と共に開いた会談以降、今週開催される予定の会談が、大統領としてクルド系政治代表者たちとの初めての対面での接触になる。
■オジャラン、武装解除と解散の呼びかけ
民族主義者行動党(MHP)デヴレト・バフチェリ党首が始めた解決プロセスと、「テロ行為を終わらせ、解散すべき」という呼びかけの後に発言したアブドゥッラー・オジャラン氏は、PKKが自ら解散し、全てのグループが武装解除をすべきだと述べた。「デヴレト・バフチェリ氏の行った呼びかけと、大統領が示した意志によって作られたこの雰囲気の中で、私は、武装解除呼びかけをします。」と述べたオジャラン氏は、この呼びかけの歴史的な責任も自分が引き受けることを強調した。
オジャラン氏はさらに、「国家および社会と統合するために、会合を開き、決定をしなさい。」というメッセージを組織に直接的に指示した。彼が送ったメモでは、PKKが非武装化するためには民主的な政治と法的な土台が認められる必要があるとも述べられた。
オジャラン氏の声明ののち、PKK運営委員会も声明を出し、呼びかけに賛同し、彼らが必要なことを実行するだろうと述べた。委員会は、さらに、アブドゥッラー・オジャラン氏の釈放要求を繰り返した。PKKは、3月1日以降有効となる停戦を宣言し、攻撃されない限りはいかなる武装勢力も行動しないことを発表した。
こうした展開のお陰で行われる予定のエルドアン大統領-DEM党間の会見は、トルコがクルド問題において新たな時代に入ろうとしているのかという問いをも伴っている。
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( 翻訳者:田端咲希 )
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