イスタンブル市、300万ドル相当のわいろ疑惑
2025年04月22日付 Hurriyet 紙

イスタンブル広域市を対象とした汚職捜査で、実業家のムザッフェル・ベヤズ氏は、「被害者でもありながら容疑者でもある」立場として供述を行った。ベヤズ氏は、バクルキョイで計画していた建設プロジェクトに関する会合の中で、容疑者とされるイスタンブル広域市の幹部エルタン・ユルドゥズ氏から、市に資金が必要だとの理由で、300万ドルを要求されたと述べた。

イスタンブル県共和国主席検事局によって、逮捕後にイスタンブル広域市長の職を解かれたエクレム・イマムオール氏を含む容疑者らに対し、「犯罪組織の指導者であること」、「犯罪組織への所属」、「職権乱用」、「賄賂」、「高度な詐欺」、「違法な個人情報の取得」、「入札妨害」といった罪で汚職捜査が続いている。

捜査の一環として、「被害者かつ容疑者」という立場で検察に供述を行った実業家のベヤズ氏は、ベイリクドュズュで15件の建設プロジェクトを手がけ、そのうち3件はイマムオール氏の市長就任前に着手されたものの、建築許可の手続きはイマムオール氏の在任中に行われたと語った。

ベヤズ氏は、ムスタファ・ケレシュ氏、ムアメル・ベヤズ氏、メティン・ギュル氏と共に進めたプロジェクトをきっかけにイマムオール氏と知り合ったとし、プロジェクトが始まる前にイマムオール氏が自身の持ち分をスレイマン・アスラン氏に売却し、その後ベイリクドュズュ区の区長に就任したと述べた。

ベヤズ氏は、「West Side」プロジェクトで建設された建物の使用許可を2019年に取得し、その手続きをアデム・ソイテキン氏が担当したとして、以下のように語った。

「アデム氏には、建物の躯体工事実施のために多額の現金を支払った。この支払いは、建設を行った複数の企業が設立した共同事業体を通じて行われた。支払い記録も資料として提出するつもりだ。残りの支払いとして、使用許可の手続きをしてもらうためにアデム氏に7つの店舗と5戸の住宅を譲渡した。またこのプロジェクトでは、3戸の住宅をハサン・イマムオール名義にした。メフメト・ムラト・チャルク氏から、建築許可を得るためにこの3戸をそのように譲渡するよう要求されたのだ。しかし、譲渡手続きの後で問題が生じないように、形式上、当方の口座に金銭が振り込まれた。その後、このお金はプロジェクトの管理者を通じて、彼らに返金された。」

また、ベヤズ氏は次のように述べた。

「ベイリクドュズュで、2015年に建築許可を取得し、2016年に完成させた全30戸からなるプロジェクトを行った。建物には何の問題もなかったが、アデム・ソイテキン氏が私のもとにやって来て、『私はトラブゾンスポルのVIP観覧席を持っている。君もVIP観覧席を買って、建物の使用許可を出してもらいなさい。』と言ってきた。私はトラブゾンともトラブゾンスポルとも何の関係もなく、ガラタサライのファンである。なぜそんなところのVIP観覧席を買わなければならないのかと返答した。すると彼は『それならファティフ・ケレシュのところへ行きなさい。彼が指示を出すだろう。』と言った。私は会社のゼネラルマネージャーであるエンギン・デュルゲルをケレシュ氏のもとに送った。そして私は、トラブゾンスポルのスタジアムのVIP観覧席を2年間契約で借りざるを得なかった。支払いは親戚のビュレント・ヤズガン名義で行い、VIP観覧席も彼の名義で取得した。しかし、そのVIP観覧席を私は一度も利用していない。完全にケレシュ氏が利用していた。」

(下略)

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( 翻訳者:金子萌 )
( 記事ID:59998 )