イエメン:紅海で米軍戦闘機が空母から転落
2025年04月29日付 al-Quds al-Arabi 紙


■紅海でフースィー派の砲火を避けようとした米軍戦闘機1機が航空母艦から転落

【ワシントン:本紙】

米海軍は、紅海で、戦闘機(F/A-18E型)1機が、航空母艦「USSハリー・S・トルーマン」上で牽引されていた際に甲板から滑り落ち、海底に沈んだと述べた。この事故による重傷者はいなかったという。

この事件の詳細について、米海軍は声明で、「(当時)戦闘機は戦闘機の格納庫内で牽引されており、乗組員が機体の制御を失ったために戦闘機が牽引車とともに転落した」と述べた。また、「乗組員は適切なタイミングで戦闘機と牽引車から飛び降りることができ、1人の軽傷者を除いて怪我人は出ていない」という。

しかし、のちに米当局者はチャンネル「ジャズィーラ」に対して、戦闘機の転落はフースィー派が発射した砲火を回避する行動のさなかに発生したことをと明らかにしており、これは、事件が直接的な攻撃に関連している可能性を反映している。

フースィー派は今日早朝には、紅海上の航空母艦「トルーマン」と米国のその他の船舶を、ミサイルとドローンによって攻撃したと発表していた。これは米国がサアダとサナアに対して実施し、数十人を死亡させた空爆に対する報復として行われたものである。

今回の事故は公式に調査中であり、米海軍はフースィー派の攻撃と戦闘機の転落が直接関連しているか否かについて明らかにしていない。しかし初期に生じた複数の報告では、観測済みの攻撃を避けようとした航空母艦の急な動きが制御不能を引き起こした可能性があるとの指摘がなされている。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木美織 )
( 記事ID:60030 )