増える陥没穴、新たに20か所特定-コンヤ
2025年05月20日付 Milliyet 紙


コンヤ平原で今年、干ばつで過ぎた冬の後、春に大雨が降り地表が重くなったことにより、陥没穴が増えると予想されている。

トルコの穀物生産の中心であるコンヤ平原で気候変動・干ばつと無制限の地下水の利用により形成された陥没穴が年々増加している。

昨年5月から今日までコンヤで12個、カラマンで3個、アクサライで2個、アフヨン、スィワス、エスキシェヒルでも1個ずつの合計20個の陥没穴が発生した。

コンヤでは災害緊急事態対策庁(AFAD)の災害リスク調査システムに登録された陥没穴は642個あることが知られている。多くの陥没穴が記録されているコンヤ、スィワス、エスキシェヒルに加えて、アクサライ、ニーデ、ネヴシェヒル、アフヨン、チャンクル、チョルム、シャンルウルファ、バトマン、スィイルト、ビトリス、アンカラでも陥没穴が見られる。

◾️春の雨は陥没穴のリスクを上げる可能性がある

コンヤ工科大学陥没穴研究・応用センターの所長であるフェトゥッラ・アルク教授は、アナトリア通信(AA)の記者に対し、コンヤで陥没穴の形成が続いていると述べた。

実地で陥没穴を記録していると述べたアルク教授は、次のように語った。

「陥没穴の多くはこの時期に形成されている。集中的な潅水の後に、陥没がさらに増加することがある。興味深い事実がある。今年、ここ数年で最も干ばつの冬を経験した。一方で、春は継続的に降雨が生じている。降水量は昨年のほぼ2倍である。そのため、土壌の重さがより増した。土壌の重さが唯一の原因ではないが、下にすでに陥没しやすい構造がある場合、それを加速させる要因となる。そのため、この地域では陥没穴の数が増加すると予想される。」

アルク教授は、現在コンヤで見られる陥没穴の多くが被覆沈下型であると指摘し、「基盤岩の中で溶解や空洞の形成が続いている。その上の被覆層で沈下が発生するため、多くの場合、下の相互につながる空間が詰まったり、あるいは何らかの形で埋められたりする。このため、陥没穴はより浅く形成され始めている。」と述べた。

◾️巨大な陥没穴、拡大を続ける

カラプナル–コンヤ道路の近くにある畑の中で、2009年に形成されたヤルムオール陥没穴は、その直径と深さの大きさで注目されている。

集中的な潅水が行われている畑の中に形成されたこの巨大な穴は、年々拡大し続けている。

アルク教授は、この陥没穴がその畑の所有者の名前で記録されたと明らかにし、「直径は約55メートルであった。縁のひびから崩れ落ちた土砂によって、時間とともに64メートルまで広がった。深さは80メートルから57メートルに減少した。最初に陥没したとき、上から落ちた物質により地下水が上昇したため、一時的に水を蓄えた陥没穴の様子だった。その後、水も引いていった。」と話した。

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( 翻訳者:小玉桃子 )
( 記事ID:60175 )