ATMカード、新時代
2025年07月19日付 Cumhuriyet 紙
増え続けるデジタル詐欺事件を受けて、銀行はモバイルアプリで義務化されている「6か月ごとのパスワード変更」をATMにも導入する。利用者はカードを挿入した際に、新しい暗証番号(PIN)の設定を求められることになる。詳細は以下の通り。
あとを絶たないデジタル詐欺の事件を受け、銀行は携帯用アプリで義務化されている6か月ごとのパスワード変更をATMでも導入する。カード利用時に新しい暗証番号の登録を求められることになる。詳細は以下の通り。
金融機関でデジタルセキュリティ対策が強化されている。
近年増加傾向にあるインターネット上の詐欺事件を背景に、銀行アプリで義務付けられていた6か月ごとの暗証番号の変更がATMの利用にも適用されることになる。
■暗証番号を変更していない利用者には警告も
ソズジュ紙の報道によれば、新しい規則では長期間暗証番号を変更していない利用者はATMでの取引時、変更手続きを行うよう警告画面が表示される。そして現在の暗証番号でログインした後、新しい暗証番号を設定するよう指示される。
■過去3つの暗証番号は再利用不可
アプリと同様に、ATMでもセキュリティが強化される。利用者は過去3度使用した暗証番号を新しいものとして設定ができないという。暗証番号の推測や繰り返しの使用による流出を防ぐことが狙いだ。
■詐欺事件が導入のきっかけに
クレジットカードや銀行カードの利用率の増加で、詐欺師もデジタル分野での手口を拡大させている。従来の手口を変えて、今や大半がアプリやインターネット銀行で犯罪をしている。
このため銀行は、デジタルセキュリティの強化のため、利用者が定期的に暗証番号を変更することを義務付けた。義務となっていたのはスマートフォン上のアプリだけだったが、ATMにも適応されることとなった。
■81の県で導入予定
まだ銀行規制監督機構(BDDK)から正式な通知は出されていないものの、関係者によれば、多くの銀行が来週からこの仕組みをトルコ全土で導入する予定だという。
全国81県で導入されるこの規則は、特に高齢の利用者やデジタルセキュリティに注意を払わない人々の被害防止のための措置とされている。
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( 翻訳者:小林佑輔 )
( 記事ID:60502 )