トルコ・アゼルバイジャン鉄道、明日、起工式
2025年08月21日付 Hurriyet 紙


アブドゥルカディル・ウラルオール交通インフラ大臣は、明日起工するカルス-ウードゥル-アラルク-ディルジュ線がおよそ1100億リラの投資によって建設されることになると発表した。ウラルオール大臣は、24億ユーロの融資を受けたことに触れつつ、全線が国に外貨流入をもたらすことを明らかにした。

アブドゥルカディル・ウラルオール交通インフラ大臣は、トルコがユーラシアの物流の中心における位置を強化することになるカルス-ウードゥル-アラルク-ディルジュ鉄道全線の起工が8月22日金曜日に行われると発表した。この路線がザンゲズル回廊の重要部分の1つとなることを強調したウラルオール大臣は、「以前に24億ユーロの融資を受けた鉄道は、我が国に外貨流入をもたらすでしょう。カルス-ウードゥル-アラルク-ディルジュ鉄道全線の建設については、およそ1100億リラの投資で行われる予定です。」

■550万人の乗客、1500万トンの貨物

カルス-ウードゥル-アラルク-ディルジュ鉄道全線の技術的な詳細に関する情報を公開したウラルオール大臣は、鉄道全線は224キロメートルにもわたり、複数軌道、電動、信号搭載の軌道として建設されると発表した。ウラルオール大臣は、「年間550万人の乗客と1500万トンの貨物の輸送が可能となるこの鉄道は、単に物流キャパシティとしての意味だけではなく、建設の質、トンネルおよび高架橋の設計といった要素によっても工学の進歩の例となるでしょう。鉄道の建設には、トンネル5本、開削トンネル19本、トレスル高架橋3本、橋梁10本、地下道144本、高架道路27本、カルバート480本が含まれます。2029年末の完成を目指しています。」と述べた。

■地政学的に安全な島:トルコ

ウラルオール大臣は、トルコの地政学的位置はグローバルサプライチェーンにおいても決定的な役割を担っていると述べた。「今日、すでに世界で安全で計画可能で、持続可能な輸送ルートが議論されています。トルコはこの状況における地政学的に安全な島として台頭しています。ザンゲズル回廊と、その不可分な一部である我々が起工するカルス-ウードゥル-アラルク-ディルジュ鉄道路線は、その具体的な指標の一つです。ザンゲズル回廊の相互運用性を獲得するとともに、我が国がアジア・ヨーロッパ間に横たわる最も安定した架け橋となることでしょう。」との考えを示した。

ザンゲズル回廊が地域とトルコへもたらす戦略的な成果を強調するウラルオール大臣は、声明を以下のように続けた。

「ザンゲズル回廊によってカスピ海と地中海沿岸の間に新たな交易路が開かれるでしょう。ユーラシアの供給ラインを強化するこの一歩は、トルコを単なる経由国ではなく、地域的発展と協力の中心へと押し上げるでしょう。」

■ザンゲズル回廊は中間回廊を支える

ザンゲズル回廊の設置とともに、中間回廊がより強力に運用されることになると述べるウラロルオール大臣は、「中間回廊の貨物輸送能力も向上するでしょう。この計画は単なる鉄道ではなく、同時に、地域的調和および安全、経済的成長の基礎です。トルコは、東西間の単なる架け橋ではなく、安定の軸となります。」と述べた。

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( 翻訳者:佐田優美香 )
( 記事ID:60684 )