アール山頂の氷河に亀裂
2025年09月05日付 Hurriyet 紙


トルコ最高峰、標高5,137mを誇るアール山の頂上で、氷河の層にできた亀裂の詳細が初めて映像で記録された。頂上の亀裂は、地球温暖化と気候変動の影響に関わる重要な徴候として評価されている。

ウードゥル・アール山遭難対策・山岳スポーツクラブのムハンメド・アックシュ会長は、アール山登頂後に遭遇した光景に驚いた。標高5,137mにおいて氷河が融解し、複数箇所で亀裂ができているのを確認したのだ。アックシュ会長は、その状況を携帯電話で記録し、アール山には数えきれないほど登ったが、初めてこのような状況に直面したと述べた。

■「これは本当に深刻な状況だ。」
アックシュ会長は次のように説明した。
「今年特に氷河に関する観測結果があった。昨年登頂した際は、氷河の融解は今年よりも少ない様子だったが、最近で加速した。目視できるほどに急速に融解が進んだ。そのため、標高5,137mでその様子を撮影した。アール山頂上の特にこの南側の部分には氷河はほとんど残っていない。北側、西側、西側でも大部分で深刻な融解がある。氷河はかなり縮小したようだ。

ここから見えるのとは違い、内側ではより融解が進んでいる。頂上部分を見たとき、このアフラ区域にあるジェヘンネム谷の側に向かって降りていくと、その辺りは氷河の亀裂が非常に顕著に表れており、深刻な分裂に至っているのが確認された。セルダブラク区側を見ると、その区域においても頂上まで雪がほぼ溶けていることを確認した。つまり、ほぼ何もない状態になっていた。
これは本当に深刻な状況だ。ここでは、地球温暖化をこれほどの早さで感じられる状況になっている。このままだと、将来アール山の氷河について私たちが話すことさえできなくなるかもしれない。このため、つまり私としては、地球温暖化がこれほど早く進行していることから、意識的に環境を守る必要があると考える。」

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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:60736 )