モロッコ:「医療制度の軽視」を非難する若者デモ
2025年09月29日付 al-Quds al-Arabi 紙
◼︎モロッコの若者たちが医療制度の悪化に抗議して警察と衝突、高速道路も封鎖
【カサブランカ:本紙】
日曜日、若者が主導するデモ隊が警察と衝突し、高速道路を封鎖した。これはモロッコではここ数年で最大規模の反政府抗議活動のひとつであり、「政府の誤った優先順位」を非難するものである。
数百人のモロッコ人の若者たちが、国内の少なくとも11都市で街頭に繰り出した。彼らは汚職を非難し、政府が国際的なスポーツイベントに資金を投入する一方で医療や教育を軽視していると批判した。
デモ隊は、国の停滞する医療制度と2030年のサッカーワールドカップに向けた投資を直接的に関連づけ、「スタジアムはある。しかし病院はどこだ?」などのスローガンを繰り返した。
モロッコはワールドカップ共同開催に向けて少なくとも3つの新しいスタジアムを建設しているほか、少なくとも6つのスタジアムを改修または拡張している。また、今年下半期にはアフリカネイションズカップも開催予定だ。
ラバトやマラケシュを含む複数の都市では私服警察官や機動隊がデモを妨害し、さらにカサブランカを含む都市では複数人の参加者を逮捕した。
現地メディアが公開した映像には、デモ参加者らが記者のインタビューの最中に私服警察官に逮捕される様子が映っていた。現地の警察や法務省は、逮捕やデモの参加者数に関する質問に回答していない。
(後略)
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( 翻訳者:坂本彩華 )
( 記事ID:60923 )