シリア:移行期正義委員会幹部が旧体制幹部に対する死刑判決を「公正かつ妥当」と主張
2026年08月18日付 al-Watan 紙
■移行期正義委員会幹部:ワスィーム・アサド被告への死刑判決は公正で妥当…戦争犯罪・人道に対する罪で有罪、法的手続き終了後に執行へ
【ダマスカス:本紙】
国家移行期正義委員会委員で、説明責任・責任追及局長を務めるラディーフ・ムスタファー弁護士は、本紙への特別コメントで、火曜日に裁判所がワスィーム・バディーウ・アサド被告に言い渡した判決について、「公正かつ妥当なものだ」と評価した。
ムスタファー氏は、判決はワスィーム・アサド被告が関与した重大犯罪の規模に見合うものであり、シリア法に基づく最も重い刑罰を科されるに値すると説明した。
同氏によると、裁判所は、公開審理、国際機関・団体の立ち会い、被告人への弁護人の選任、被告人が自らに向けられた訴追内容について争う機会の保障など、すべての手続きにおいて国内外の基準を遵守した。
また裁判所は、犯罪の法的評価について国際的な法的基準を採用したという。このため、ワスィーム・アサド被告が、シリアの民間人に対して虐殺を行った武装民兵を指揮し、資金を提供したとして、戦争犯罪と人道に対する罪の二つの罪名を適用した。とりわけ、ダマスカス郊外県東部のムライハ町で行われた犯罪への関与が問題とされた。
ムスタファー氏は、刑罰についてはシリア法が適用され、裁判所は被告人に最も重い刑を言い渡したと説明した。
また、ワスィーム・アサド被告に対する今回の判決は破毀院への上訴が可能であり、刑の執行は法的手続きがすべて終了した後になると述べた。
これに先立ち、移行期正義を専門とする第4重罪裁判所は火曜日、旧体制大統領の従兄弟にあたるワスィーム・アサド被告に死刑判決を言い渡した。公開裁判のすべての審理を終えた後、正式に判決が宣告された。
国家移行期正義委員会は公式アカウントで、今回の司法判断は、訴訟記録に記載された容疑が立証され、文書証拠と公訴側証人の証言に基づいて下されたと説明した。
同委員会によると、ワスィーム・アサド被告は、人道に対する罪、重大犯罪、市民の平和を害し民間人を標的とした武装集団の組織・指揮について有罪とされた。さらに、ムライハ地域での軍事作戦への直接的関与、故意殺人、強制失踪、誘拐、金銭的恐喝への関与も認定された。
同委員会は、この判決について、法の支配を定着させ、国際基準と国内の手続き保障に基づいて移行期正義の仕組みを実施するうえでの基本的な柱になると説明した。また、被害者に公正をもたらし、事実を記録し、不処罰と闘うため、司法事件のフォローを続けていくとした。
ワスィーム・アサド被告は2025年6月21日、旧体制の主要人物を追跡する作戦の一環として、国内治安部隊と総合情報機関の協力により、シリア・レバノン国境で拘束されていた。
同被告の裁判は今年6月24日に始まった。これは、国家移行期正義委員会が司法当局と協力して進める、旧体制の主要人物に責任を負わせるための移行期正義プロセスの一環である。
ダマスカスの第4重罪裁判所は先週火曜日にも、アーティフ・ナジーブ被告に対して対面で死刑判決を言い渡したほか、バッシャール・アサド、マーヒル・アサドを含む旧体制の主要人物と、逃亡中の被告5人に欠席裁判で死刑を言い渡していた。
これらの被告は、殺人、拷問、自由の剥奪、人道に対する罪、戦争犯罪について有罪とされた。一方、ムハンマド・アイマン・アイユーシュ被告については、死亡したため公訴が消滅した。
シリア司法当局は、移行期正義の枠組みのなかで、戦争犯罪や人道に対する罪に問われている被告人の裁判を続けている。これは、真実を明らかにし、被害者に公正をもたらし、司法手続きに従って関係者の責任を追及することを目的としている。
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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:60998 )