シリア:「シリアの友ネットワーク」が子ども向けの折り紙ワークショップを主催
2025年10月29日付 その他 - シリア国営通信 紙
■折り紙と手工芸で「創造する力」を育む…「シリアの友ネットワーク」がジャルマーナーで子ども向けの折り紙ワークショップを主催
【ダマスカス郊外県:本紙】
日本と世界で活動する非営利法人「シリアの友ネットワーク」がジャルマーナー市にある本部で開催した「折り紙と手工芸」で、子どもたちが創造と手工芸の世界を探求した。そこでは単純な紙が美しい立体へと変わり、参加者は新たな技能を学び、忍耐・正確さ・チームワークの価値を強めた。
文化交流の強化と技能の育成:折り紙と手工芸ワークショップ…子どもたちにおける創造と学びの統合
同法人副理事長のルブナー・ビシャーラ博士は本紙への声明で、同ワークショップについて、その目的が文化的コミュニケーションの強化と子どもたちの運動面・社会面の技能の開発にあると示し、「紙を扱う作業には正確さと忍耐を要し、手作業と認知の技能を楽しく育成することに資することにならび、日本の伝統的な折り紙とその文化的・芸術的な展望を参加者に紹介することに重点を置いている」と述べた。
同ワークショップは子ども同士の協働と共同作業を通じて社会的側面に焦点を当て、チーム精神の涵養と他者とのコミュニケーションを目指していること、さらに空き容器・糸・紙ナプキンといった再生素材を用いた手工芸も含み、資源の持続的活用を促進するものであると付け加えた。
創造と想像の現実への転換
講師のサマーヒル・ヒジャーズィーさんは、ワークショップが子どもたちに創造の自立性を与え、子どもたちが自分で折りや造形を学び、日々新しい形を生み出すことで学習意欲と創造性が強まると明らかにし、平面の紙を具体的な立体物へと変えることが、子どもたちにとって想像を現実に転換する助けとなると指摘した。
さらにヒジャーズィーさんは、再生素材の使用が環境意識を高め、身近な物を活用して魅力的な美術作品へと転じる思考を子どもたちに促すと説明した。
忍耐とチームでの取り組み
16歳のシャムス・スルターンさんは、このワークショップが自身に芸術的経験を広げる機会を与え、紙を折り形へとデザインする作業が忍耐と集中を教え、チームでの作業が協力と社会的な相互作用を強めたと述べた。
9歳のイーリーン・ハーッジ・ムーサーさんは、紙で木やランプなど多くの美術作品を作ることができ、あわせてワークショップのあいだに新しい友だちを得たと、率直に自らの喜びを表した。
折り紙と手工芸のワークショップは、創造と学び、個人の発達、共同作業を統合する包括的な教育手段と位置づけられ、子どもたちが自らの力を探り、幼少期から重要な生活技能を育てる助けとなる。
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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:61107 )