UAE:イスラエル国営の軍事企業がアブダビに支社を設立
2025年10月28日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イスラエル国営の軍事企業がアブダビに支社を設立、イスラエル・UAE間の関係強化の流れ

【アブダビ:本紙】

イギリスのウェブサイト「ミドル・イースト・アイ」は今日火曜日に公表した記事で、イスラエル国営の防衛会社が、アラブ首長国連邦(UAE)での業務を行うための支社を設立したと伝えた。これは、2020年のイスラエル政府とUAE政府の関係正常化以降、同種のものとしては初めての動きだという。

『タイムズ・オブ・イスラエル」紙が掲載したレポートによると、「コントロップ・プレシジョン・テクノロジー」社は日曜日、イスラエル国防省による承認が行われ次第、アブダビ・グローバルマーケットで支社の設立および登記を行う予定である。

アブダビに本拠地を置く予定の同支社は、ペルシャ湾地域におけるコントロップ社の地域拠点となり、そこで同社はマーケティングや販売活動のほか、陸海空での諜報、監視、偵察任務に用いられている同社の電子工学システムのメンテナンス管理を行う予定である。

このレポートはさらに、同社がUAEおよび隣接する国々における防衛契約の入札に直接的に参加することになると指摘した。

この進展は、2020年9月のアブラハム合意以来、イスラエル政府とUAE政府の間の経済関係と政治関係が強まっているとの文脈のなかで生じている。イスラエル中央統計局によれば、イスラエル・UAE間の商品貿易規模が2024年には約32憶ドルに達した。

イスラエルの軍事サプライ会社である「サード・アイ・システム」社は、1月にアラブ首長国連邦国営の防衛会社であるEDGE会社における30%の株式を1,000万米ドルで売却した。

コントロップ社は1988年に、監視および諜報の任務のための電気光学制御システムの開発と製造のため設立された。同社の特別なカメラシステムは、ドローン、ヘリコプター、陸上車両、監視塔、船舶で使用されている。

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( 翻訳者:小澤和歩、後藤璃乃 )
( 記事ID:61153 )