ガザ:停戦発効後にガザ地区各地で130体以上の遺体が収容される
2025年10月10日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ガザ地区の停戦…イスラエル軍が撤退を開始したのち、130人以上の殉教者の遺体が収容される

【ガザ:諸通信社】

ガザ地区の医療系複数筋は、金曜日の朝以来、同地区内の様々な地域から130人以上の遺体が収容され、そのなかにはガザ市で収容された93人の遺体も含まれると発表した。これは、イスラエル軍が停戦、そして撤兵の開始を発表した直後の出来事である。

民間防衛隊のムハンマド・ムギール氏は、複数の救助チームが瓦礫の下から少なくとも55人の遺体を収容したと述べた。さらに捜索活動はいまだ継続中であると指摘したが、殉教者らの発見状況や発見時刻などの詳細については明らかにしなかった。

一方でシファー病院の院長であるムハンマド・アブー・サルミーヤ氏は、33人の遺体が、金曜日の朝に停戦が発効する前からイスラエルの暴力的な攻撃に晒されていたガザ市内の複数の病院に移送されたと明らかにした。さらに殉教者の一人について、「今日、ガザ市北部のシャイフ・ラドワーン区にあるバラカ地区近辺でイスラエル軍の砲火の標的にされた」と付け加えた。

金曜日、イスラエル軍はガザ地区での停戦を発表した。一方パレスチナの民間防衛隊は、イスラエル軍の兵士と装甲車両がガザ市および同地区南部のハーン・ユーニス市にある前方の戦線から撤退したと発表した。

パレスチナ系複数筋によると、今回の撤退は、ガザ地区内でいまだ拘留されている人々を解放するためにハマースに認められた72時間が開始したことを意味する。これは米国のドナルド・トランプ大統領が提案した20項目からなる和平計画の枠内に位置付けられるものである。

2年間に及ぶ壊滅的な戦争ののち、何千人ものパレスチナ人避難民が破壊された故郷へと帰還し始めた。

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( 翻訳者:羽鳥礼菜 )
( 記事ID:61168 )