パレスチナ:イスラエル軍、ヨルダン川西岸地区北部で新たな軍事作戦
2025年11月26日付 al-Quds al-Arabi 紙
■占領軍はトゥーバース県で大規模な軍事作戦を開始(写真)
【トゥーバース:アナトリア通信】
イスラエル軍は26日(水曜日)、ヨルダン川西岸地区北部のトゥーバース県で大規模な軍事作戦を開始した。県都トゥーバース市と周辺の多くの地域が甚大な被害を受けた。
イスラエル軍は同県で戦力を大幅に増強し、複数の地域に軍用ブルドーザーを配備した。一方、イスラエル空軍のヘリコプターは砲撃を開始した。現時点では正確な標的はまだ特定されていない。
占領軍は外出禁止を発令し、県内のすべての出入り口を土塁と軍の検問所で封鎖した。この作戦ではトゥーバース市のほかアカバ地区(県北部)とタンムーン地区(県南部)も攻撃目標とされた。
トゥーバース県のアフマド・アスアド知事によると、イスラエル側はパレスチナの関連当局に対し、同県における軍事作戦は数日間続くと伝えていた。知事はトゥーバース市とその周辺地域を標的とした一連の作戦を「危険なエスカレーション」と表現した。
そして「占領軍は県内に指名手配者がいると主張しているが、これは虚偽の主張である。本攻撃は政治的なものであり、安全保障確保のためではない」と強調した。
また「イスラエル軍が県の周囲に土塁を築き、外出禁止令を発出したため、移動がほぼ完全に麻痺し、市民、特に高齢者、病人、子どもたちの生命の危険が高まった」と断言した。
同知事の話では、イスラエル軍は複数の軍用攻撃ヘリコプター「アパッチ」から無差別に攻撃を行い、動く者はみな銃撃されている。
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( 翻訳者:森川明穂 )
( 記事ID:61196 )