決議242の視点から見た決議2803
2025年11月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
■決議242の視点から見た決議2803
【本紙】
決議242は、履行されないまま残っている国連安全保障理事会決議の中で、一番ではないにしても、最も有名なものの一つである。1967年11月22日にその決議が採択されてから58年が経った今でも、私たちはなお、同じ年の6月戦争でイスラエル軍が占領したアラブの土地から、同軍が撤退することを待ち続けている。これは、決議によって明確に規定された撤退である。(英語版では、限定詞を使って「それらの領土」とする代わりに、不定詞の「領土」と述べることで、それらの領土に関する調停に解釈の幅を持たせているが。)この決議は土地を承認と引き換えにすること――のちに「正常化」と呼ばれるようになるもの――を規定したのである。その決議が実際に履行された唯一のケースは、サダト時代のエジプトの場合だけで、エジプトは、シオニスト国家(イスラエル)との和平協定を結ぶことと引き換えに、シナイ半島を取り戻している。
(後略)
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( 翻訳者:川本和千代 )
( 記事ID:61207 )