シリア:捕虜交換合意に前進 スワイダー問題の協議再浮上か
2026年02月19日付 al-Mudun 紙
■スワイダー事件をめぐる捕虜交換合意成立に向けた交渉で進展
【本紙】
情報筋は『ムドゥン』紙に対し、シリア政府とスワイダーの国民警備隊との間で間接交渉が再開されたと明らかにした。これは米国の仲介により捕虜交換合意の成立を目指すもので、今後数日中に部分的な合意が成立するとの見通しが示されている。
交渉の経緯に詳しい情報筋によると、この問題は大きな複雑さを抱え、過去にも何度か停滞したものの、トム・バラック米特使の事務所は双方から取引成立に向けた合意を受け取った。今回の合意には、昨年7月の出来事以来アドラ刑務所に拘束されているスワイダー出身の民間人61名の釈放と引き換えに、スワイダー国民警備隊に拘束されている国防省および内務省所属の約30人の拘束者を釈放することが含まれる。
〈拘留者のリスト〉
ナスル家出身でアドラ刑務所に拘束されている人物の父親は、『ムドゥン』紙の取材に対し、拘留者の家族がこの前の月曜日、国民警備隊の交渉責任者であるターレク・マグウィシュ氏と面会したことを確認した。同氏は、今後数日中に実施に向けて準備が進められている交換について説明し、それが彼らの息子たちの釈放につながるとの見通しを伝えた。過去数週間には、スワイダーで拘束者や行方不明者の家族による座り込みやデモが複数回行われ、法的委員会および国民警備隊に対し、息子たちの釈放を保証する交換合意の締結を求めていた。
シリア当局は、アドラ刑務所に民間人61人を拘束していることを認めている。スワイダー県知事のムスタファー・バクール氏は先月、テレビのインタビューで、政府がこれらの民間人を部族勢力から引き取り、交換に向けた調整と部族出身の誘拐被害者の解放のため、昨年7月以降アドラ刑務所に収容していると述べた。一方、国民警備隊は、自らの施設に収容している者は全員、7月の出来事の際に拘束された政府軍要員であり、その数は34人だとしている。
『ムドゥン』紙が閲覧したアドラ刑務所の拘束者リストには、18歳未満の未成年者1人が含まれており、残りの年齢は18歳から65歳までに及んでいる。中には、スワイダーで起きた7月の流血を伴う出来事の際に各地で誘拐された高校生や大学生も含まれている。彼らに近い関係者によると、シリア政府はこれらの拘束者に弁護士を選任することや親族との面会を認めておらず、司法にも付していないという。アドラ刑務所に拘束されていた人数は111人であり、シリア政府は昨年、そのうちの50人を2回に分けて釈放した。
〈行方不明者問題〉
シリア・ヨルダン・米国の間でスワイダー危機解決のためにロードマップ合意が署名され、その条項の一つに7月の出来事で拘束された全員の釈放が含まれているが、行方不明者および安否不明者問題の複雑さから、これまでに複数の仲介が交換実現に失敗している。スワイダー出身の安否不明者は130人に上り、シリア当局は彼らは自国の刑務所にはいないとしている。一方、スワイダーの部族出身の行方不明の民間人は約20人で、国民警備隊は彼らの失踪への関与を否定している。またシリア政府は、自軍の軍事・治安部隊要員のうち行方不明者は50人を超えていると述べている。
交渉の経緯に詳しい情報筋によると、これら多数の行方不明者の存在が、過去数か月にわたり捕虜交換案件を停滞させてきたという。合意成立に向けた最新の提案では、双方が生存を確認している捕虜・拘束者の解放に焦点を当て、そのうえで安否不明者の問題については後日改めて交渉を続けるとしている。
もしシリア政府と国民警備隊の間の交換合意が成立すれば、スワイダー危機解決に向けたロードマップをめぐる議論が再び前面に浮上する可能性がある。このプロセスは、ヒクマト・ヒジュリー師が結成したスワイダーの最高法的委員会がこれを拒否すると表明して以来、停滞している。一方、シリア担当米特使の事務所は、スワイダーの地元勢力との協議の中で、同県が直面する政治的行き詰まりを打開するため、アンマンで策定されたロードマップの採用を主張している。
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( 翻訳者:鈴木美織 )
( 記事ID:61667 )