ジャーナリスト・ウルダー氏、大統領侮辱の罪で逮捕
2026年02月20日付 Cumhuriyet 紙


イスタンブル県共和国首席検事による捜査が開始されたジャーナリストのアリジャン・ウルダー氏が、「大統領に対する公然の侮辱」の罪で逮捕された。ウルダー氏は裁判所での陳述で「私は全くもって有罪ではない。18年間ジャーナリズムに携わっている。この国では大統領を批判して投獄されるのなら、どうして『公正は社会の基礎である』などと後ろの壁に書けようか」と述べた。

アリジャン・ウルダー氏はイスタンブル県共和国首席検事の決定によりアンカラの自宅で身柄を拘束され、「大統領に対する公然の侮辱」の罪で逮捕された。

ジャーナリストのアリジャン・ウルダー氏は、SNSでの投稿内容を理由として「大統領に対する公然の侮辱」と「誤情報の公然の拡散」の罪で、昨夜アンカラの自宅で、子女たちの目の前で身柄を拘束された。

■検事局が逮捕を命令

検事局での陳述ではウルダー氏について、自身のSNSにおける22件の投稿が問題視され「デジタルの参考情報に対する精査がまだなされていない点、証拠収集の段階である点、また逃亡のおそれがある点」から「大統領に対する公然の侮辱」の罪での逮捕が請求された。

簡易刑事裁判所に身柄を移送されたウルダー氏は陳述で「私は18年間法廷の取材をしており、裁判の表も裏もよく知っている。泣いている子どもたちを置いてここに連れてこられた。ジャーナリズムのために代償を払うことを求められるのなら準備はできている」と述べた。

■「今日なぜ急にここに連れてこられたのかを説明したい」

ウルダー氏は、検事局が挙げた投稿はどれも罪に問われるようなものではないと主張し「検察官も、それが完全に批判であったことを理解している。今日までこれらの投稿に関して、大統領からも弁護士からも指摘はなかった。今日なぜ急にここに連れてこられたのか、それを説明したい。ここでの基本的な問題はこれらの投稿ではない。彼らは今日まで逮捕できず『ジャーナリズムの範囲内で活動していたため逮捕できなかった、仕方なくこれらの投稿に関して逮捕手続きを行っている』と言っていた」と話した。

■「大統領を批判して投獄されるのなら、どうして「公正は社会の基礎である」などと後ろの壁に書けようか?」

ウルダー氏は続けて次のように述べた。

「アンカラのアクン・ギュルレキ法務大臣に関する捜査が求められており、『同様の複数の捜査に対するコメントと批判を述べる可能性があるのでアリジャンを遠ざける必要がある』と言われこの事件が仕立て上げられた。

私は有罪ではなく、18年間ジャーナリズムに携わっている。この国では大統領を批判して投獄されるのなら、どうして『公正は社会の基礎である』などと後ろの壁に書けようか?どうして憲法があるのか?この捜査は『アンカラの新しい大臣を安心させよう、会見で質問する可能性のある者は逮捕して黙らせよう』という意図でなされている。

私には2人の子どもがいるが、この国で市民の方を向いてジャーナリズムを行うためなら子どもたちの涙が流れる。しかし私は今の姿勢を変えるつもりはない。なぜなら私は罪を犯していないからだ」

■逮捕されたウルダー氏はメトリスに移送

ウルダー氏は裁判所での陳述を経て「大統領に対する公然の侮辱」の罪で逮捕された。ウルダー氏は一時的にメトリス刑務所に移送された。

■「トルコはジャーナリストにとってまさに地獄」

ジャーナリストのアリジャン・ウルダー氏が「大統領に対する公然の侮辱」の罪で逮捕された後、ジャーナリスト仲間や業界団体の代表者ら、ウルダー氏の弁護士らがチャーラヤン裁判所の前で記者会見を行った。

弁護士のトラ・ペキン氏は次のように述べた。

「トルコはジャーナリストにとってまさに地獄だ。とても難しい、あるいは不可能なことがなされている。誰かが逮捕される度に新たな展開が生じている。事態は日に日に悪化しており、何も和らぐことがない。

数日前、大国民議会で表現と出版の自由を強調したレポートが出たが、残念ながら状況は改善されていない。ジャーナリストらの逮捕は続いている。

アリジャン氏は最後に私たちに『アリジャンは沈黙しなかったし、沈黙しない。これを同業者たちに伝えてほしい』と言っていた。これをあなた方に伝えることが我々の義務だ。ジャーナリストは決して沈黙しない」

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:61678 )