イマームオール、獄中の1日をビデオで語る
2026年02月22日付 Medyescope 紙


逮捕されイスタンブル市長を解任された共和人民党(CHP)の大統領候補エクレム・イマムオールが、自身の刑務所での1日を説明する生成AI動画を公開した。

CHPの大統領候補でありながら拘留中のイスタンブル市長エクレム・イマムオールのSNSアカウントから、シリヴリ刑務所での1日の様子を伝えるアニメーション動画が公開された。動画では、AIによる本人音声が「目の前には違法行為と多くの問題。それでも最後は何もかもうまくいくと信じている」と述べた。

CHPの大統領候補エクレム・イマムオールのSNSアカウントから「シリヴリでの1日はどのように過ぎるか?」と題された動画が公開された。動画はAIで作成され、イマムオールの音声により刑務所での1日の様子が語られる。内容は次のとおり。

「朝、いちばんに聞こえるのは、中庭の鉄門の錠が開く音。この音とともに朝を迎え、私は看守仲間たちに挨拶をする。少し体操とストレッチをして一日をスタートさせる。朝食を準備し、チャイを飲みながら朝のニュースを読み流す。弁護士が来たら、その日の面会スケジュールを確認し、面会メモや作業報告書をまとめる。その後、15~20分ほど中庭を散歩してモーニングルーティンは完了。公判や急遽の面会がある日は、この流れが変わることもある。

■「屋内スポーツは月に1回、屋外スポーツは週に1時間」

「刑務所には12平米の屋内運動場と24平米の屋外運動場があり、そこで自分の日課を充実させるよう努めている。運動は朝に詰め込まない。日中はマットや鉄格子の窓と向き合いながら腕立て伏せをしたり、脚、腰、首、肩を動かしたりする。一日に2、3回は歩くよう心がけている。週に一度、サッカーボールをもって一人で屋外運動場に出て走る。屋内では月に一時間、屋外では週に一時間、どちらも私一人で体を動かしている。」

■「朝食はいろいろなものを食べるように」

「私には食べ物の好き嫌いがない。どんな食事でも順応できるのは、おそらく子どもの頃の習慣からだろう。子ども時代といったら、自然の中で過ごしたいちばん自由な時間を思い出す。村では、家を出たら帰宅は夜だった。トラブゾン県にあるポツンとした村で、通りがかった近所の人の家に行っては、「お姉さん、おばさん」と声をかけた。家ごとにいろんな食事を出してくれるのだが、どんなメニューだろうと、サンドイッチの中身が何であろうと食べた。おかげで食べ物を選り好みしない習慣が身につけたのかもしれない。」

■「収監者全員の献立を月に一度は魚料理にすることを提案」

「刑務所の昼食・夕食の献立にはほぼ慣れた。朝食はいろいろなものを食べるようにしている。チーズ、オリーブ、チャイ、ゆで卵、時にはシリアルの牛乳がけ、ヘルワ。日によっては、パン一切れに蜂蜜とオリーブオイルを少しかけるだけというときもある。火やコンロはないので、電気ポットで湯を沸かし、その上で鍋を熱して炒め物をしたりツナサラダを作ったりと、テーブルを彩ろうとがんばっている。外の味が恋しいというような贅沢な感情はまったくない。私の心も魂も味覚もそういうことに関心がない。収監者全員の献立を月に一度は、簡単な魚料理にすることを提案した。食事のバラエティと健康面から、よいことだと思う。」

■「アイン・ランドの『われら生きるもの』、アフメット・ウミットの『パタサナ』、アイシェ・クリンの『別れ:囚われの街の邸宅』を同時に読んでいる」

「刑務所では、苦しい時期とか厳しい時期といった概念がない。なるべく多様な本を読むようにしている。最近、アイン・ランドの『われら生きるもの』、アフメット・ウミットの『パタサナ』、アイシェ・クリンの『別れ』(原題『Veda: Esir Şehirde Bir Konak』、英題『Farewell: A Mansion in Occupied Istanbul』)を同時に読んでいる。夜22時から24時まではできるだけ小説を読む時間に充てる。日中は、ビルサイ・クルチの『ムスタファ・ケマル時代の経済』を読んでいる。皆さんにもお勧めしたい。タヌル・ボラの『Cereyanlar(潮流)』とティムール・クルアーンの『Ertelenen Özgürlükler(延期された自由)』も読み続けている。」

■「本は三回読み終えた」

「本はもう三度読み終えた。今回はたくさんメモを取っている。小説を読み終えたときは寂しい。読み始める時の興奮、物語に引き込まれる感覚、そして読み終えた時の寂しさが美しい余韻を残す。だからみなさんもぜひ読んでほしい。本は人生だ。(独房には)ペンや紙、消しゴムはない。ボールペンで書き物をするのは難しい。一通の手紙を書くのに3回書き直さなければならないこともある。絶えずメモを取っている。何千通もの手紙に返事を書こうとしていて、今日だけで30枚書いたが選別したら13枚になった。書くことは情報伝達の最も効率的な方法だ。」

■「3つ隣の独房から、エムラフのサズの音が聞こえる」

「音楽を聴こうと思って聴くことはできない。テレビも何時間もつけたりはしない。時折、スポーツや音楽チャンネルを視聴する。夜になると3つ隣の独房からエムラフのサズ(弦楽器)の音が聞こえてくる。おもしろい経験だ。」

■「少しばかり詩を書き、枕元の詩集を訳す」

「頭に浮かんだアイディアが、プロジェクトや報告書、あるいは計画に発展することもある。時には歌に合わせて口ずさむこともある。独房では、書くこと、聞くこと、読むことは、人間の内面世界をより強力に動かす。少しばかり詩も書いている。枕元の詩人達(註:読むべきとされるトルコ古典文学者のこと)を訳し、インスピレーションを得ようとしている。もっとも、その前に違法行為と多くの問題がある。それでも最後は何もかもうまくいくと信じている。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:61689 )