トルコ:次期大統領選を前に主要野党への法的弾圧が一層強まる
2026年05月22日付 al-Quds al-Arabi 紙

ケマル・クルチダルオール氏
■トルコ主要野党が党指導部への活動停止(判決)に抗議活動を呼びかける
【アンカラ:AFP通信】
トルコの主要野党指導部は、党の職務停止を命じる裁判所の判決に抗議し、金曜日の夜にアンカラとイスタンブールで集会を開くよう呼びかけた。
アンカラの控訴裁判所は木曜日、投票に不正があったとして、トルコの最大野党「共和人民党(CHP)」の2023年の選挙結果を無効にする判決を下した。
裁判所は、CHPのオズギュル・オゼル現党首を失職させ、ケマル・クルチダルオール前党首を暫定党首に就任させるよう命じた。ケマル・クルチダルオール氏は党内では裏切り者と見られている。
レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に強く反対するオゼル氏は、支持者にアンカラの党本部前に集まるよう呼びかけた。
彼はXに「これはCHPだけの問題ではなく、国民の問題だ」と投稿し、「国を愛するすべての人々に抵抗して歴史を塗り替えよう」と訴えた
イスタンブールでは、他にも少なくとも2つの抗議集会が予定されている。
抗議活動への呼びかけは、政府が公認する一週間の犠牲祭休暇の初日と重なった。
木曜日に下された司法判断は、共和国建国の父、ムスタファ・ケマル・アタテュルクが創設したトルコ最古の政党で、彼の政治的遺産を継承するCHPにとって新たな打撃である。CHPは2024年の地方選挙で圧勝して以来、さまざまな法的弾圧に直面している。
2028年予定の大統領選挙でエルドアン大統領の最大の政敵であるCHPのエクレム・イマモール、イスタンブール市長も、汚職容疑で一年以上収監されている。イマモール氏は容疑を否認している。
ビルギュン紙をはじめとする左派系新聞は、ケマル・クルチダルオール氏がアンカラの裁判所の判決に対して不服を申し立てた3人の弁護士を解任したと報じた。
アナリストの多くは、トルコ当局が次期大統領選挙を前に、CHPを無力化する戦略的試みとみている。
(首相時代を含めて)2003年からトルコを率いてきたエルドアン大統領が再出馬できるように、大統領選は憲法上の予定日より前倒しで行われる可能性が高い。もし現任期を全うすれば、憲法の規定により(3期目の)出馬が禁じられるからである。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:次良丸紗智 )
( 記事ID:62155 )