シリア:イスラエル軍、ダルアー西部で軍事プレゼンス拡大
2026年06月28日付 al-Mudun 紙
■イスラエル軍、ダルアー県西部郊外で軍事プレゼンスを拡大
【本紙】
イスラエルがヤルムーク盆地地域内で軍事プレゼンスの強化を続ける中、ダルアー県西部郊外では軍事的緊張が高まり続けている。現地で講じられている措置は住民らの生活に直接的な影響を及ぼしており、特に農民らは農地へのアクセスが一段と困難になっている。
最新の動向では、イスラエル軍はアーブディーン村西側に位置するマガル丘に軍用テントを設営した。これは、同地域でこれまで新設してきた一連の拠点に、新たな軍事拠点を加えて固定化する動きを示すものとみられる。その際には丘周辺や村の周縁部で実弾の発砲や照明弾の発射が相次ぎ、同時に地域上空ではドローンが飛行していた。
〈農地が標的に〉
現地の情報によると、イスラエル軍ははヤルムーク盆地地域内に駐留する部隊について、定期的な交代制度を採用している。部隊は24時間ごとに、スィースーン村とジュムラ村を結ぶマガル丘方面の道路を通って交代しており、これは軍事プレゼンスの定着と、同地域内に設置した拠点の継続的な運用を確保する狙いを示すものとみられる。
また、イスラエル軍は農地周辺に向けた発砲を続けており、収穫期を迎える中、農民が自らの畑へ入ることを妨げている。こうした状況は、農業を主な収入源としている住民らの不安を一層高めている。
こうした動きに先立ち、イスラエル軍は車両6台から成る部隊をテル・アブー・ガイサールのゲートから侵入させ、ラッカード渓谷を経由してジュムラ村に至り、その後ワーディー中隊の拠点に駐留した。同時に、別の部隊がマガル丘に展開して監視拠点を設置し、レーザー証明装置を稼働させるとともに狙撃兵を配置した。さらに、周辺の農地に向けて重機関銃による発砲が行われた。
こうした侵害行為は報道関係者にも及んだ。シリア国営テレビの取材班と複数の記者は、アーブディーン村周辺でイスラエル軍の軍事行動を取材中に銃撃を受けた。これは、取材活動中の報道関係者を標的とする事態が一段と深刻化していることを示している。
〈9つの軍事基地〉
イスラエル軍は、マアリヤ村、アーブディーン村、ジュムラ村、スィースーン村の住民にも厳しい制限を課している。部隊の展開や度重なる発砲に加え、農地への立ち入り検査も実施しており、多くの住民が農地へ立ち入れず、今季の収穫作業を終えられない状況に追い込まれている。
これらの措置は、軍事的拡張政策の一環として実施されている。イスラエル軍は緩衝地帯に新設した9か所の軍事基地に部隊を展開しており、現地の情報によると、現在も48人のシリア人がイスラエルの刑務所に拘束されている。このうち5人は未成年者だという。
ダルアー県西部郊外での軍事的動きが活発化していることは、この地域で緊張状態が続いていることを示している。イスラエル軍の軍事プレゼンスの拡大は、農業活動や住民の移動にますます大きな影響を及ぼしており、占領下ゴラン高原との境界フェンス近くにある村々の住民の人道・生活状況をさらに悪化させている。
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( 翻訳者:鈴木美織 )
( 記事ID:62366 )