ガザ:イスラエルはパレスチナ人から現在と未来だけでなく、歴史と記憶も破壊する
2026年07月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
イスラエル軍の爆撃で破壊されたガザ旧市街のカスル・バーシャー(アナドル通信社)
イスラエル軍の爆撃で破壊されたガザ旧市街のカスル・バーシャー(アナドル通信社)

■イスラエルはガザ地区の考古学的・文化的遺産の97%を破壊

【ガザ:本紙】

ガザ地区で活動する人権団体は、イスラエル占領軍が文化遺産を「組織的に標的化」したことにより、同地区に登録されている考古学的・文化的遺跡の97%を破壊したと発表した。

ガザ市を拠点とする人権NGO「ヒマーヤ人権保護センター(HCHR)」は、最新の報告書「ガザ地区における文化遺産への組織的な標的攻撃―国際犯罪の法的記録と責任追及の展望」の中で、2023年10月以降のガザ地区での戦争の中で、占領軍は考古学的・文化的遺産の約97%を破壊または損傷させたと結論付けた。

HCHRは「(同地区に登録されている考古学的・文化的遺跡)全325か所中316か所が被害を受けた。これはパレスチナの文化遺産に向けられた攻撃の規模を示している」と主張した。

文化遺産保護を専門とする機関からの公式データやレポートに基づき作成された本報告書には、歴史的なモスク、教会、博物館、考古学的に重要な港、遺丘および歴史的建造物の被害が詳細に記載されている。その中には、ガザ最古のモスク「グレート・オマリ・モスク」、ガザ旧市街にある世界で3番目に古い教会「聖ポルフィリオス教会」、13世紀のマムルーク時代に築かれた要塞・宮殿「カスル・バーシャー(パシャ宮殿)」、ガザで最初のキリスト教修道院「聖ヒラリオン修道院」、紀元前800年に遡るガザの古代港「アンティドン港」、紀元前3300~2300年に遡る遺丘「テル・サカン」とその代わりとして建設された遺丘「テル・アジュール」などが含まれている。

報告書は、パレスチナの文化遺産に対する広範囲かつ組織的な攻撃は、「パレスチナ人民に対して行われている国際犯罪という文脈から切り離して考えることはできない」と指摘した。そして、民間人やインフラに対する大規模な攻撃に加え、考古学的・宗教的・歴史的遺跡の破壊もジェノサイドを構成する行為の一部だと断定した。これをパレスチナ人の(集団としての)存在と、彼らの歴史的・文化的アイデンティティの破壊を目的とした国際犯罪と位置づけ、国際法の規定に基づく責任追及の必要性を訴えている。

(後略)

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( 翻訳者:MUHAMMAD AZKA MUSASHI )
( 記事ID:62599 )