戦争でイランの歴史的遺産に10兆トマーン規模の被害|国外在住イラン人が修復への協力の意向を表明
2026年08月10日付 Hamshahri 紙


 イラン文化遺産・観光・手工芸相は、最近の「強いられた戦争」[※2026年2月28日に始まった米国・イスラエルとの戦争を指す]に言及して、「国内の歴史文化遺産のおよそ149件が、10%〜90%の損害を受けた」と述べた。

【ハムシャフリー電子版】文化遺産・観光・手工芸相のセイェド・レザー・サーレヒーアミーリー氏は、国内の歴史文化遺産が受けた被害についての最新の試算に触れ、次のように述べた。「合計149件の文化遺産が10〜90%の損害を受けており、新たな試算に基づくと、その被害額は10ヘマト[※ヘマトhematはhezār miliyārd tomānの頭字語で、1兆トマーンの意。すなわち、10ヘマト=10兆トマーン(≒5,390万米ドル;2026年8月10日現在、1米ドル=185,600トマーン計算、以下も同様)]を超えると見積もられている」

 同氏は次のように述べた。「歴史文化遺産は合計約149件が10〜90%の損害を受けており、昨年の試算では当初の被害額は約7.5兆トマーン[≒4,040万米ドル]とされていたが、再試算と物価上昇を踏まえると、現在の被害額は確実に10兆トマーンを超えている」

 文化遺産・観光・手工芸相はさらに、次のように付け足した。「現在、省の担当者らは、それぞれの文化遺産について、損傷の程度と種類に応じた具体的な修復計画を策定するため、修復方法の検討・調査を進めている」

 同氏は、被害の復旧補償に向けた各方面の参加に言及しつつ、次のように述べた。「一部の機関は、社会的責任の一環として文化遺産の修復に協力する意向を表明している。費用の一部は政府が負担し、国外在住のイラン人からも、これらの文化遺産の修復に参加するとの意向が寄せられている」

 サーレヒーアミーリー大臣は、現在、損傷を受けた文化遺産に対する緊急保全措置は完了しているとしたうえで、次のように述べた。「現在は修復方法を検討・調査する段階にあり、文化遺産・修復の専門家が必要な調査を進めている」

 同氏は次のように強調した。「状況が改善し、戦時下の安全が確保された後、文化遺産の修復作業を開始し、国内の修復専門家の意見を踏まえて、可能な限り早く、これらの文化遺産を再び一般公開できるよう努める」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:KM )
( 記事ID:62702 )