トルコ資本、安い労働力求めシリア投資―LC Waikikiなど
2026年08月26日付 Cumhuriyet 紙


LC Waikikiがシリア北部のアル・ラーイー町に工場を建設したことを受け、トルコ資本のシリアにおける投資計画は再び議論を呼び起こした。トルコに比べて、低い人件費と運営コストを背景に、同地域への投資を申請する会社の数が増加する中、エネルギーや繊維をはじめとした異なるセクターの企業がシリア市場へ関心を強めている。

LC Waikikiがシリア北部のアレッポに属するアル・ラーイー町に工場を建設し、トルコ資本のシリアへの投資計画に関して、再び議論が発生した。
工場がトルコ国境から3キロメートルの距離にあるアル・ラーイー町に建設されたことに注目が集まっており、同地域の低い人件費と一部の運営コストが、トルコに比べて低いことが投資の決定に影響を与えた要因であると考えられている。

■LC Waikikiの工場で150人の従業員が働いている

LC Waikikiがアル・ラーイー町にある工場では、現時点で、およそ150人の従業員が働いている。同社では、3年の内に雇用者数を1000人以上に増やすことを計画していることが明らかにされた。
トルコの最低賃金は585アメリカドルであるのに対し、シリアではおよそ115アメリカドルであり、保険料や税金などの一部の項目においても、シリアの方がコストが低い。
この状況は、特に労働集中産業において事業を展開している企業がシリアに向けた投資への関心を高める要因の1つとしてみなされている。

■トルコからシリアへの投資申請が増えている

LC Waikikiに加え、İsparkoやMikrotx、Mersan、Tumkalıpといった企業もシリアにおいて投資を準備していると報道されている。
今年上半期では、トルコから247企業がシリアに工場を建設する目的で、申請を行ったとされている。
トルコアパレル協会(TGSD)のトイガル・ナルバイ会長も、5月に出した声明において、シリア国境沿いに生産を中心とした新たな経済圏を作ることを提案していた。
ナルバイ会長は、「全長約444キロメートルの国境線とそこから30キロメートル圏内で生産を主軸とした新たな経済圏をつくることを目標としています。我々の提案は、シリア側約15キロメートルの区域を長期にわたって賃借することです。この地域は、トルコ政府によって管理され、治安はトルコ軍がコントロールします。この地域の移民人口もここで雇用される可能性があります。」と述べていた。

■シリア北部におけるトルコの経済効果が増加した

シリア北部における経済構造が、近年段階的に発展していると明らかにされている。
2016年以降、特にイドリブとその周辺でトルコの影響力が高まったことに伴い、同地域では様々な公共サービスや経済インフラ投資が行われた。
「ユーフラテスの盾作戦」地域では、組織化された工業団地が建設され、ガズィアンテプ大学に所属するかたちでバーブに経済・行政科学学部、アアザーズにイスラム科学学部、アフリーンに教育学部が開設された。
地域では、病院、学校そしてスタジアムに加え郵便局(PTT)支店も活動を開始した。ハタイから繋がっている電線を通じてイドリブとその周辺に電気を供給する中、電気供給は民間企業を通じて行われていることが明らかにされた。
アフリーンでは、オリーブの生産やオリーブオイルの取引に関して様々な議論が巻き起こった。同地域で活動する武装グループがオリーブ園で収穫された作物を没収し、これらの作物がトルコで販売されているという主張も出た。

■アサド政権の崩壊により、新たな投資時代が始まった

シリアのバッシャール・アサド政権が2024年12月8日に崩壊したことを受け、トルコの同国との経済関係において、新たな時代が始まった。
その後の過程で、制裁の解除、一部の税関所の再開、およびダマスカス国際空港の運営に対する措置が講じられた。
トルコ航空(THY)のダマスカス便の増便に伴い、経済界の代表者や政府高官のシリア訪問も活発になった。

■エネルギー分野で70億ドルの契約

シリアの新たな時代においてエネルギー投資も注目を集めている。

シリアは、大規模な発電プロジェクトのためにカリヨンやジェンギズエネルギーが含まれる国際コンソーシアムと、総額70億アメリカドル相当の覚書に署名した。
エネルギー、物流、建設、繊維、小売など、様々な分野においてトルコを拠点とする企業によるシリア市場への関心の高まりが見込まれている。

■トルコ資本によるシリアへの関心が高まっている

トルコ企業からのシリアへの投資の拡大は、同地域に新たな経済構造が構築される可能性の議論を呼んでいる。
特に、低い人件費、トルコに地理的に近いこと、そして地域における再建の必要性が企業の投資判断において注目される要素となっている。
LC Waikikiのアル・ラーイーにある工場は、この変革の小売・繊維業界において最も注目すべき事例の一つとして際立っている一方で、トルコの新企業もシリアの投資機会を検討すると見込まれている。

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( 翻訳者:林 綾奈 )
( 記事ID:62734 )