ハルクTV、放送禁止、管財人任命―報道の自由に一層の圧力
2026年10月14日付 Cumhuriyet 紙
午前中、ハルクTVのイスタンブルに所在する放送局ビルに警官隊が入り、チャンネルの放送が停止させられ、ハルクTV運営執行部のジャフェル・マヒルオール会長は放送局に管財人が任命されたと明らかにした。イェニ(新)党のオズギュル・オゼル党首はこの急襲に反発した。
ハルクTVのイスタンブル所在の本部ビルに対し、早朝に警官隊の強制捜査が行われた。この後、放送局に管財人が割り当てられ、テレビ放送も停止させられた。
警官隊は放送局で捜索を行う一方で、放送局周辺の交通を遮断させた。ハルクTVの職員たちは放送局への入場を認められなかった。
◾️ハルクTVの放送は停止
この警察による急襲の後に放送局で生じた事態に関する情報を共有したハルクTVプロデューサーのデニズ・バイラムオール氏は、放送局長のスアト・トクタシュ氏が管財人委員長と行った協議が実を結ばなかったと明らかにした。
バイラムオール氏は「ハルクTVの総合放送局長のスアト・トクタシュ氏は管財人団委員長と放送の継続について協議を行ったが結果はでなかった。ハルクTVは放送を停止させられた。」と述べた。
◾️マヒルオール会長からクルチダルオール氏への言及
警察の急襲をSNSに投稿したハルクTVのジャフェル・マヒルオール会長は、その投稿の中で裁判所が下した[共和人民党党大会への]「絶対的無効」の判決によって共和人民党党首となったケマル・クルチダルオール氏とその陣営について言及し、「無効な党首のクルチダルオールとその陣営は幸せかもしれない。警官隊はハルクTVに」と述べた。
◾️オズギュル・オゼル氏からの反発
イェニ(新)党のオゼル党首は、ハルクTVに向けた警察の急襲及び管財人任命に関する発表に反発を示した。オゼル党首はSNSでの投稿で「早朝の時間帯にテレビ放送局に警察が強制捜査を行い管財人の任命をするなど、独裁者のみがやることだ。」と述べた。
経済危機、生活苦、不公正が問題となっている時期に急襲が行われたと指摘したオゼル党首は、声明の中で、信託危機や、トルコ最大の政治裁判の一つにおいて弁護側の弁論が開始される日程についても言及した。
オゼル党首は、自治体への管財人任命についても言及し、何百万もの人々が視聴しているハルクTVも管財人制度の対象にされていると述べた。
ハルクTVの職員と連帯していると明らかにしたオゼル党首は、声明において以下のように述べた。
「彼らは無力で臆病者だからである。我々は、ハルクTV、報道の自由、そこで働く何百人もの職員とその家族と共にある。司法を使って政治を、治安部隊を用いて報道を、管財人を使って国民の意思を指導しようと考えている者たちは、史上最大の誤ちを犯している。トルコはこの惨状に勝利するだろう。我々は国民に、この闘いを最後まで支え抜くよう呼びかける。国民が勝利し、クーデター勢力も、後見勢力も敗北するだろう。」
◾️クルチダルオール氏はハルクTVを標的に
ハルクTVに向けた急襲及び管財人任命についての発表は、裁判所の決定によって共和人民党党首に任命されたケマル・クルチダルオール氏と同放送局との間に生じた緊張をも再度注目とした。
クルチダルオール氏は、KRTの生放送に出演した際(注)、ハルクTVを標的とし、同局を「24時間体制でフェイクニュースを放送している」と非難した。また、ハルクTVのジャフェル・マヒルオール会長が国外に滞在していることも批判したクルチダルオール氏は、ラジオ・テレビ高等委員会(RTÜK)にハルクTVを告発したと明らかにしていた。
クルチダルオール氏は生放送で以下のように述べた。
「ハルクTVは皆知っているだろう。ハルクTVの会長何某。ハルクTVの会長はなぜトルコに来ないのか。会長が国外に居ながら、国内で放送を行っているテレビ局の会長なんて、世界のどこの国にあるのか。 24時間体制でフェイクニュースを流している。24時間。私は見ていない。ありえない、ありえない。正しいニュースを伝えるべきだ。フェイクニュースを流しているのだ。」
RTÜKへの告発についても言及したクルチダルオール氏は、この機関から「この件は本機関の管轄外である」との回答があったと述べていた。
(注)Youtubeに公開されているKRTのクルチダルオール氏に関するインタビューの日付は2026月10月10日となっている。ただしこの日付はトルコ時間のものなのか、日本時間のものなのかは判然としない。クルチダルオール氏が出演した「指導者特別番組」を紹介するKRT(恐れず比類なき中立の; korkusuz rakipsiz tarafsız)のサイトの関係箇所では10月9日となっている。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:伊藤颯汰 )
( 記事ID:62895 )