脳死の息子の臓器移植のため、2回のスピード違反、罰金は322トルコリラ

2008年04月04日付 Milliyet 紙
脳出血のため死亡した12歳の息子の臓器を提供し、書類に署名するため急いで病院に来るよう求められたイサ・カラデミル氏を乗せた車は、カラマンからコンヤの間で2回レーダーにつかまった。臓器提供により3名の命を救った家族は、スピード違反で322YTL(約25,600円)の罰金を支払う。

カラマンからコンヤのヌムネ病院に搬送されたラマザン・カラデミル君は、4月1日に脳死した。病院の臓器移植科医師らは、ラマザン君の臓器提供に同意した失意の父親に連絡をし、至急コンヤに来てもらい、臓器提供に関する書類に署名をしてもらう必要があると伝えた。カラデミル氏は、義兄のメフメト・カヤチュルクとともに車でコンヤに向かった。

カヤチュルクが運転する車は、カラマン警察署の前でレーダーにつかまった。ここで違反手続きを受けたカヤチュルクとカラデミルは、コンヤのチュムラ区でも再びレーダーにつかまった。合計322YTLの罰金を免除されることなく、それでもカラデミル氏は時間通りに病院に到着しラマザン君の臓器を提供した。カヤチュルク氏は、臓器提供に時間は非常に重要であり、それを理解していたからこそスピードを出したと話した。


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翻訳者:倉本 さをり
記事ID:13509