アダナのロクム業者は、最新アルバムの1曲目で「ターキッシュ・ディライト（トルコ・ロクム）」と歌っている米国の有名歌手マドンナを応援するため、以前、ロクム1箱を贈った。このロクム業者は、精力をつける特徴をもつとうたった、「マドンナ」と名付けた最新商品を市場に出した。アドナン・オズドウルさんは、ロクムをギリシャに奪われまいとして行ってきた論争でその名をとどろかせ、その論争はタイムズ紙でも取りあげられた。彼はアナトリア通信社の特派員に対して行った会見で、ギリシャがトルコのロクムを自国のものにしようしていることは容認不可であること、そしてこの問題に対する戦いは休むことなく続けていると語った。

オズドウルさんは、マドンナが少し前に発表し、世界中で大反響を得ているアルバム「ハード・キャンディー」の1曲目、「キャンディー・ショップ」の歌詞の中に、「ターキッシュ・ディライト」という表現を聞き、とても幸せに感じたと言い、有名なマドンナに謝意を表するために、米国の住所にひと箱のロクムを贈ったことを振り返り、次のように述べた。

「しばらく前に、著名な芸術家からロクムとトルコに対する賞賛に満ちた電子メールが来ました。このメッセージは我々をより一層幸福にしました。我々の価値に寄与する全ての人に対し、私たちができることで支援する必要があると思い、私達はそうしました。しかしこれだけでは十分とはいえないと考え、しばらくの間研究した精力をつけるロクムにマドンナと名付け、数日前にこれを市場に出しました。大変な人気を集めています」

オズドウルさんは、ハチミツとピスタチオを混ぜて作られた新しいロクムのレシピを秘密のように隠している。また新製品のロクムを「若さの薬」という特徴とともに、最新アルバムで速いテンポの曲で人気となったマドンナの人柄やイメージにも極めてよくあっている、と話す。
オズドウルさんは、「目下、アダナとイスタンブルにある支店で販売されているこのロクムは輸出も行う予定です。同時に、近々、特別な包装をして有名アーティストにも送る予定です」と話した。