ジャーロウル、かつての賑わいに戻る? マルマライ建設で街の様子に変化

2008年06月02日付 Zaman 紙
かつてジャーロウルの特にバーブアリー坂周辺は、書店や新聞社、作家や詩人たちにとって最も無くてはならない場所のひとつであった。こちら側にはイェニ・サバフ、ヴァタン、ソン・ポスタなどの新聞社が、またあちら側にはアフィタプ、カナート、ヒルミといった書店が軒を連ねていた。

1990年代半ばまでは活気と賑わいがあった、この地区には。大手新聞社がこぞって移転したことにより、いくらか静まり返ったジャーロウルであったが、最近になって再び昔の活気を取り戻しつつある。

新聞社や一部の老舗書店はまだ見られないが、カバルジュ、ティマシュ、カイマクといった大手出版社のヨーロッパでよく見かけるような広々とした店舗がこのにぎわいの最も大きなシンボルだ。もちろん、この活気の裏には別の理由がないわけではない。アジアとヨーロッパを海底トンネルでつなぐマルマライのスィルケジ駅がジャーロウルに姿を現すことも、この活気の理由である。

2011年完成を目指しているマルマライ・プロジェクトのおかげで、アジア側とヨーロッパ側間の移動は4分間に短縮され、スィルケジ・ジャーロウル駅からも一日に何十万人もの人が行き来する。この混雑から利益を得たいと考える出版社は、旧市街で用地を探しているところだ。本好きが必ず立ち寄る場所であるカドゥキョイ、ベイオール、そしてベシクタシュをジャーロウルが追い抜くだろうと考える出版社は、今から準備に取りかかっている。


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翻訳者:川原田喜子
記事ID:13973